ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第05課 段落188 [2007-12-07]

188 Man's troubles begin in the fourth dimension. For he as a sense mind operates in the three dimensions, an effect of the cause. So he gives much time to the world of effects and understands it fairly well. But he has trouble associating the invisible world around him with the world in which he lives. And when he uses his mind instead of his consciousness to try and understand the fourth dimension, he becomes confused. And the great difference which exists in the invisible fourth dimension which is cause, makes it still harder for him to understand, as he has been taught in the three dimensions for centuries. Even the ancients did not understand the fourth dimension, for had they done so they would not have divided heaven and earth. Or cause and effect.

188 人間の諸問題は4次元で起ります。何故なら、感覚の心としての人は原因の一結果である三次元で働いているからです。その為、人は結果の世界に多くの時間を費やしており、その世界をかなり良く理解しています。しかし、人は自分が住む世界と自分の回りの目に見えない世界に関しては悩みを持っているのです。そして人が4次元を理解しようとする時、自らの意識を使う代わりに心を使う為、混乱するようになるのです。そして因である目に見えない4次元に存在する大きな違いは更に理解を難しくしています。何世紀もの間、人は3次元世界の中で教えられて来たからです。古代人達も4次元を理解していませんでした。もし理解していたら、彼等は天と地、あるいは原因と結果に分割しなかったであろうからです。





【解説】

本文の主旨から若干外れるかも知れませんが、ここで言う「問題は4次元世界から始まる」ことに関連し、コメントしておきたいと思います。

結論的に言えば、私達の生活する日常世界である縦・横・高さの3次元世界では、およそ悩みというものは存在していないということ、悩んでいるのは心だけであることに気付きたいのです。

自然界の何処を見ても、例えば冬になって葉が落ち、虫達がその短い命を終えても、何一つ悲しみに暮れ、佇んでいるような者は居りません。皆、各々の定めを受け入れています。大木から切り離された葉は、枯れ葉になって土壌を豊かにし、生き残った虫達の冬の寝床を提供し、やがて巡り来る春に備える植物の芽を冬の寒さから守っています。

自然界は個々の生存の為の努力は精一杯するのですが、それを越えた事態に至っては潔く命を捧げます。そこには苦悩も悩みも無く、ありのままを受け入れている姿があります。その理由は、人間のような自我がなく、全てを創造主の導きに委ね、精一杯生き、生きている間は一刻一刻を楽しんでいるからに他なりません。

一方、人間は他の者、時には創造主さえも騙して貪欲さを最大限表現する者となっています。当然ながら思い通りにならないことに怒りや落胆の念を発信します。これらは全て、自然界から発しているのではありません。それが何処にあるかは特定できなくても、私達自身の心から発していることだけは確かです。悩みや悲しみはすべて私達の心の反応であり、大自然とは一切、関わりのない所で発生している極めて個人的なものということです。


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