ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第05課 段落182 [2007-11-29]

182 Living as we do, guiding ourselves by other effect no different than ourselves, we remain close to the form life of earth. Which is in itself only an expression from its lowest state of awareness.

182 私達は自分達と何ら変わらない他の結果物に頼って自らを導いて生活している以上、地上の生物体に近いまま留まっています。それらはそれ自身、悟りの最も低位な状態から来る表現でしかありません。





【解説】

とかく日常の生活は、その時々の事情に左右され、諸事に追われる毎日に陥りやすいものです。このように地上の生活は習慣という大きな流れの中で漂い、気が付けば初心からは遠く下流に流されていることが多いものです。もちろん、それはそれで、地上の民として平凡に人生を終えるということであれば、仕方のないことです。事実、太古の昔からこの時期(初冬)の木々の枯れ葉が積もるように、地上にはこのような人生が積み重なって来ました。

しかし、それでは人間の苦悩は無くなりません。また、人間が住む世の中も決して良くなりません。どうしてもこの最下位のレベルから進化して、進歩した人類になる必要があります。

それには「結果」だけ、言い変えれば「自分の目だけに頼った判断」ではなく、その背景にある「因」から積極的に指導を受ける姿勢が必要だと本文では言っています。表面的な結果だけを重視せず、その背景にある「生命力」「宇宙意識」をまず認め、各自が日常生きる上での指導を目に見えない「存在」に求めることが重要です。

風の姿は目に見えませんが、歩道に積もったケヤキの落ち葉が風の意志に従って舞踏する時、落ち葉のダイナミックな動きから、私達は目に見えない風の自由、活発、活動的な姿を知ることができます。


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