ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落124 [2007-08-18]

124 The most unfortunate part of man's learning is that his ego is impatient and tries to exalt itself above his teacher or Creator. And it is here that he makes his biggest mistakes, for he applies his will instead of Thy Will, and thus complicates things instead of simplifying them. He follows his mind which should be a pupil, instead of the consciousness which is the teacher and the life of every form. And yet his only salvation is to return back to Nature's guidance. For he can never become independent of it no matter how much he learns or how old he becomes. It will have to be nature by which he evaluates his knowledge.

124 人間の学習における最大の不幸は、人間のエゴが短気で自らを自分の教師である創造主の上に増長させようとすることにあります。そして人間がその最大の過ちを犯すのがここなのです。何故なら人間は「汝の意志」の代わりに自分の意志を用い、そうして物事を単純化する代わりに複雑化しようとするからです。人間は形有るあらゆるものの教師であり生命である意識の代わりに、生徒であるべき自分の心に従っています。そして人間の唯一の救いは自然の導きに立ち返ることです。何故なら人間は如何に多くを学び、如何に年老いても自然から独立することは決して出来ません。人間が自分の知識を評価するのは自然によらざるを得ないのです。





【解説】

私達が多くの物事を達成できないのは、その努力に継続性が無く、容易に結果が現れない為に途中でその望みや努力を放棄してしまうことにあります。理由は本文にあるように私達に忍耐力が無いからです。物事が動き出すには様々な要素が働く必要があり、心が望んだとしてもその想念が作用し現実化するためには、ある程度の時間も必要ですし、本人の継続的な努力も求められます。畑に蒔かれた種が芽を出し実をつけるまでを見れば良く分かることです。

継続があれば雨粒が岩をくり抜くように、思いは現実化するでしょう。問題はその思いを私達自身が途中で継続するのを止めてしまうせっかちにあると言っています。物事を実現するにはある程度のエネルギーが蓄えられなければなりませんし、目に見えないけれども周囲の状況にも働きかけも必要なのです。そういう意味ではやがて出る結果を待つことなく、途中で関心を他に移してしまう結果、私達の生活には何と無駄なことが多いことでしょう。

試しに何か一つ自分の望みに相応しい願いを立てて見ましょう。それが他人に役立つことならなお結構です。その願いが正当なものであり、自分もそれを目指して、無理はせず、しかし休まず、諦めずに取組んでは如何でしょうか。きっとその願いは思いのほか、短時間に実現することに気付くでしょう。私達は生命の海の中に生きており、その流れに従って進めば、大きな苦労はなく、目的地に着くことができるからです。自我を宇宙本流の流れに調和させるための努力こそが重要なのです。


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