ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落111 [2007-07-26]

111 We are now in the third lesson and I have not asked any one to concentrate or meditate, as taught in other fields. If anything, these ancient methods have brought the unpleasant conditions that we today face in the world.

111 私達は今や第3課に入っており、私はこれまで誰一人にも他の分野で教えられているように精神集中や瞑想をするようにとは言って来ませんでした。むしろ、これら古代の手法は今日私達が世界で直面している不愉快な状況をもたらして来たのです。





【解説】

この種の人間の知覚力・精神性の養成において難しいのは、教師側が伝える内容に対して、学習者が容易には理解できないということです。教師が自覚し、イメージしていることを言葉で生徒に伝える訳ですが、生徒に相当する理解力がなければ、形だけ、上辺だけの模倣が始まってしまいます。

精神集中や瞑想も上級者にとってはごく自然な行為の一つですが、私達初心者にとっては有益ではないと言っているのです。つまり、ただでさえ、自己中心的であり、結果世界から大きな影響受け、恐怖に支配を受けて日常を送っている私達は、例え沈想したからと言って、何か素晴らしい想念が直ちに流れ込んで来るなどということはありません。むしろ、ますます自意識過剰、あるいは自己の醜さだけが自覚され、憂鬱な気分に陥るかも知れないのです。

出典ははっきりしませんが、ある人が「あなたはこれ以上、自分に関心を持たなくてよいのです。既に十分過ぎる程、自分に関心を支払っています。」という主旨の発言をしていたことを思い出します。精神集中や瞑想は自己の殻の中で空回りさせる危険性もあることを本文では述べているように思われます。


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