ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落110 [2007-07-25]

110 This shows that consciousness knows no fear - for it is the possessor of all knowledge. The mind does not have the knowledge and lives in fear. And as a result it has promoted all kinds of mysteries in relationship to life and its continuance.

110 このことは、意識は如何なる恐怖も知らないことを示しています。何故ならそれはすべての知識の持ち主であるからです。一方、心はその知識を持ちませんし、恐怖の中に生きているのです。そしてその結果、心は生命とその存続に関連してあらゆる種類の神秘を助長させて来ているのです。





【解説】

不安や恐怖こそ、地球の人間が克服すべき最大の課題です。誰しもこの世に生まれ落ちた時は皆等しく創造主から才能や素質を授けられていた筈です。その創造主の子供達が成人し、造り上げたのが現在の社会です。そこには幼子を待ち受ける地上にはびこった既成の仕組みが大きく作用していることも確かです。しかし、人間の生涯は高々90年です。即ち、このスパンで、ほとんどの人間が入れ替わる訳で、過去の制度や仕組みに加えて、私達今日生きている人間こそが現在社会の諸問題発生の原因となっていることは間違いありません。

その最も大きな問題が恐怖の問題だと言っているのです。恐怖心は人間の理性を失わせ、極端な場合には殺人や戦争をも引き起こします。この恐怖は実に巧妙に自我の心の中に入り込みますし、既存社会の体制維持の道具としても用いられています。

何度となく申し上げることですが、一方で自然界の生物達は例え自らの生命の危機にあっても恐怖に支配されることはありません。自らの寿命が明日で尽きる場合でも、皆現在を楽しみ、まさに為すべきことを為しています。特に夏に野原に出て見ると、虫たちは短い夏を精一杯楽しむかのうように、休まず働いています。これら虫たちが知っている「生命の永続性」こそが、ある意味、人間が身に付けなければならない最大のポイントだと考えます。その生命の永続性をベースとして人間本来の進むべき方向に向けて、日々の生活を楽しみながら、必要な訓練を続けることだと言えるでしょう。


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