ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落105 [2007-07-17]

105 This shows that there are two stages of intelligence in the human form. One the Cosmic - directing the functioning of the body. And the other - mental opposition that causes the suffering in the body. A Clergyman expressed this well when he said that humanity has become Un-Godly. This is true, for people no longer look to the Creator for guidance, and they do not have faith in the giver of life. And as a result, they exercise their free-will to the full extreme under the master of fear. So greed has taken over, and it is like a cancer which is bound to destroy this civilization if it continues. These are the fruits of the free-will, where one Will does not trust another. But how can it when the will of man does not trust the Will Of The Creator or consciousness?

105 このことは人体は二つの舞台があることを示しています。一つは人体の機能を指揮している宇宙的な存在、そして他は人体に苦痛をもたらしている心の反抗です。ある牧師はこれを人類は神を敬わなくなってしまったと言ってこのことを良く表現しました。これは導きをもはや創造主に求めない人々にとっては真実ですし、彼等は生命の贈与者に信頼していないのです。その結果、彼等は恐怖の主人の下、最大限まで自分達の自由意志を行使するのです。そのため、貪欲が支配するようになりましたが、それはもし続くならこの文明を滅ぼすことになる癌のようなものです。これは一つの意志が他を信用しない所に実る自由意志の結実の結果です。しかし、人間の意志が創造主の意志、あるいは意識を信頼しないとしたら、どうなってしまうことでしょう。





【解説】

究極的には信仰心(faith)に行き着く問題なのかも知れません。自我の確立を大義として近代文明はそれまでの政治から文化まで、生活の隅々まで宗教が浸透していた中世に反旗を翻して新しい自我中心の文明を造り上げて来ましたが、その結果が現代社会なのです。

確かに権威主義の暗黒時代は今日では完全に解消され、人々は自由を満喫できる時代となりました。しかし、今日、人々の日常にどれほどの精神的拠り所があるのでしょうか。自由意志からは自由競争、自己責任へと、個々の力量が最大限尊重される一方で、競争に敗れ、あるいは結果が予定通りのものでなかった場合、自我(エゴ)の心は直ちに自信を失い、落込んで何らの活力も生み出せなくなる傾向になります。これはまさに、自由意志の限界と言えるでしょう。

もともと、この自由意志は自我の身勝手な意見に他なりませんし、本来、何ら創造的なものを生み出す力は無いことを最初に自覚すべきなのでしょう。これら自我の意志に依存することなく、もっと身体に宿る創造主の要素を身近に実感し、その指図を待ち、素直に受け入れることを目指すべきなのではないでしょうか。更には、この自由意志を内なる創造主の要素に寄り添わせるよう、創造主の言葉(印象)を大切なものとして受け入れ、合体させる覚悟が必要なのです。その為にも、自分の内部の宇宙的な存在を先ず、信頼して次ぎの一歩を踏み出すことが重要と言えるでしょう。


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