ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落103 [2007-07-12]

103 The Divine Will always expresses in perfect harmony and causes no distortion in any manifestation. That is why the human form under this will manifests so well. And yet it is abused more than any other form known, by the free-will or will of the ego. i.e. When one eats a meal, the mind or the will of man knows not what is to happen to the food in the body. And if the ego is in a happy harmonious state the food will be beneficial to the body. On the other hand, if the ego is disturbed, confused or tensed and out of harmony with the law, or consciousness, indigestion is bound to follow causing gas around the heart and constipation. Proving the Divine Will, will not lend itself to the distorted will of man. So man pays the price for the distortion through pain and suffering. And this is the only way that some people can learn.

103 聖なる意志はどの創造物においても常に完全な調和をもって表現し、如何なる歪みも生じさせません。それがこの下にある人体がかくも申し分無く現出している理由です。それに加えて人体はエゴの自由意志、つまりは意志によって他の如何なるものよりも酷使されています。即ち、人が食事を摂る時、心や人の意志は肉体の中で食物がどのようになるか知りません。もし、エゴが幸せな調和ある状態にあれば、食物は肉体にとって有益なものになるでしょう。他方、もしエゴが掻き乱され、混乱しあるいは緊張して法則や意識と調和出来なくなっている場合には、消化不良になり、心臓の周囲にガスを発生させたり、便秘を引き起こします。聖なる意志は人間のねじれた心にはご自身をお委ねにはならないとしましょう。そうであれば、人は痛みや苦痛を通じてこのねじれに対して代償を支払うことになります。そしてこれこそが、ある種の人々が学べる唯一の方法なのです。





【解説】

創造物の中で人体が最も酷使されていると言っています。その原因は自我(エゴ)にある訳ですが、皮肉なことにそのエゴに最も近い存在が自身の肉体なのです。各自にとってご自身の身体は一生の連れ合い、まさに死ぬ時まで片時も離れない相棒です。その大切な肉体を痛めつけているのは、その肉体を心底必要としている自我自身ということになります。

多くの病が心の意気消沈や不安等の不安定な状況の中で発する混乱した想念の影響を受けて発症します。もとより肉体に最も近い所に発信源がある訳ですから、その影響は甚大です。喜怒哀楽、ことごとくの表情として肉体は反応しますが、身体の内側でも呼応して様々な反応が起っていると本文では言っています。

このように誕生してから死ぬまで、どのような想念を発し、その結果、どのような肉体にしてしまうかは、全く各自の責任で行われるべきものです。誰しも健康な身体で幸せな人生を送りたいと望んでいるのですが、それをどうやったら実現できるかは、誰も教えてくれません。多くの場合、手探りの試行錯誤によってそのポイントを自分自身で掴んで行くことになるのですが、少なくとも本講座を真面目に取組むことによって多くのヒントが得られることでしょう。これまで自分自身の半生を振り返っても、この点だけは確かなものとしてお伝えできると思っています。


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