ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落102 [2007-07-11]

102 All nature, with the exception of man, operates by the will of Cosmic Law. In plain, nature lends itself to the law, or the will of the Creator. Yet the form of man operates under the same law that nature does, while the free-will of man operates contrary to it.

102 すべての自然は人間を例外として除けば、宇宙の法則の意志によって動いています。簡単に言えば、自然は自分自身をその法則、創造主の意志に委ねています。一方で人間の身体は自然と同様、同じ法則の下で動きますが、人間の自由意志だけがそれに反して働いているのです。





【解説】

自由とは通常、何物にも束縛されず、その者の望むことを発言し、行動することを言う訳で、一見誰もが「善し」とする人間の天与の権利とされています。

しかし、世の中の有り様、過去の人類の歴史を覗く時、人間は太古の原始生活から今日の宇宙時代を迎える中で確かに科学技術は急速に発展し、途中、数多くの戦いにより破壊が繰り返されましたが、その文明は着実に発展しています。

一方、人間の内側の進化は実にお粗末なものでした。毎日のニュースを見ても、人間の感情や欲望の果てに数多くの事件が連日のように起きています。これらの本質はいずれも、この人間の内面の進化が外側の文明の進化と比較して取り残されている為、かえって問題を拡大させているのです。また、社会自体の中で、他人を食い物にして財を為そうとする者を数多く生み出す等、極めて病んだ社会になっているのです。

これらの根源がこの自由意志にあることを考えれば、如何にして目覚め、そのような脇道から這い上がるかが問われています。昔、荒野でヨハネが「悔い改めよ」と叫びましたが、それはこの人間の自由意志のわがままを矯正して、大自然の法則に寄り添った生き方をしろということだったのです。自らが本来、天から与えられた自由を如何に正しく用いるかが課題です。私事ながら、昔、中学生の当時、毎週の朝礼でカント哲学者でもあった校長天野貞佑先生が毎回のように「自由とは何か」についてお話になっていたことを思い出します。


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