ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落100 [2007-07-09]

100 As we observe the harmonious blend in nature, we do not find the same in man. The reason for this that man has a free will and he must learn how to apply the law of the Creator. Through which he will learn the right and wrong usage of it, if he is to become an instrument of full expression. And this is the purpose of his being. He must school his ego sense mind in coordinating all of the senses, as we explained in the previous lesson. This is comparable to a musician tuning the strings of his violin that each may blend with the other, if a harmonious melody is to manifest.

100 私達が自然の中で調和した融合を見る一方で、人間にはそれと同じ(調和)を見ることはありません。この理由は人には自由意志があり、人は創造主の法則を如何にして応用するかを学ばなければならないからです。人は完璧な表現ができる一つの楽器になる為にはその過程を通じて正しいあるいは誤った応用例を学ぶことになるのです。そしてこれこそが、人の存在の理由なのです。前課で述べましたように、人は自分のエゴの感覚心を全ての感覚と調和するよう鍛練しなければなりません。これは調和あるメロディーが現出する為には、音楽家が自分のバイオリンの各弦を各々が他と融合するように調律するのと同様です





【解説】

ここでは人の心の調和について述べています。人間には自由意志が与えられていますが、その理由は様々な体験を通じて、法則の正しい適用、誤った応用を知る中で、自らの心を調和させて行くよう定められているからとしています。

本文にあるようにどんな名演奏家でもその持つ楽器が正しく調律されていなければ、演奏出来ないのと同様です。自らの楽器の発する音を低音から高音まで発する音を聴き比べながら、各々がその弦(や鍵盤)の放つべき正しい音を発するよう調整するのと同様です。

これはまた、曲の演奏とは異なり、地味ですが必要な作業です。これと同様に私達の日常生活の中でも、私達の心をどのようにして調和させるか、調律するかが問われています。「調和」の大切さについては各自、認識されている筈ですが、それでは具体的にどのようにしてということになると、各自、回答はまちまちかと思います。

一つの試案としては、極端な心の感情を避けること、常に自分の心の状況を観察(相)すること、自然における動植物達がどのようにして調和した生活を送っているかをよく自分の目で観ること、日々の生活を精進し、人間として尊敬すべき人物のお話や書物を読んで自分の生活に応用する、等々が考えられます。

人間は本来、最高の創造物とされています。その潜在的な能力は薄べったらな心の横暴の中で、埋もれています。毎日の少しずつのこのような訓練によって、各自、自分の隠れた才能に気付き、本来の能力を発揮する中で、調和ある発展ができるものと思われます。


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