ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落080 [2007-06-11]

080 The mind acts as it does mostly through fear caused by a lack of knowledge and faith. For if it changes, it knows not what the next moment might be like. Fear is the master of the mind and governs nearly every human being on earth, in one form or another. Very few people realize that fear is a dominant factor for we have been children of its household for centuries and now feel that it is a natural way of life. We do not even know that we fear, yet fear is nothing but a lack of understanding of the laws that govern life. And these laws cannot be learned by studying effects, especially of human experiences. For most of these are the result of fear dictation.

080 心というものはそのほとんどが、知識や信頼の不足が原因で生じる恐怖を通じて行動しています。何故なら、もし変化があった場合、心は次の瞬間にどうなるのか知らないからです。恐怖は心の主人であり、地球上のほとんどの人間をどのような形態にしろ支配しています。私達は何世紀の間、そのような(恐怖に支配された)家庭にいる子供であった為、私達の中で恐怖が支配的な要素であるということを知っている人々は極くわずかであり、今やそれが自然の生き方だと思うようになっています。私達は私達自身が恐怖していることすら知らないのですが、恐怖は生命を支配する諸法則の理解が欠けていることでしかありません。そしてこれらの諸法則は結果、とりわけ人間の体験を学ぶことによってでは学習することができません。何故なら、これらのほとんどが恐怖による指図の結果だからです。





【解説】

私達の日常の生活には「心の恐れ」が隅々まで浸透しています。そしてこれに対して保険や貯蓄等、数多くの仕組みがこの世の中に設けられています。需要がある以上、それを商売(ビジネス)にする者が生まれるのです。また、恐怖は組織を維持するツールとして多くの社会組織の中で用いられています。会社で言えば、社員と上司の間、更に役員や社長、大株主や資金提供者(スポンサー)との間等、上から下までその指示命令を通す上で「命令」には服従し、その指示内容の実現に命令を受けた者は奔走しなければなりません。その目標レベルを達成できなければ、ペナルティーを受けるという恐怖がサラリーマンを支配しています。

また、恐怖は国家間の防衛問題にも関係しています。相手国の脅威が自国の戦力の増強を追い立てています。

しかし、一瞬、恐怖を少し離れて見つめ直すことをお勧めします。例えば自分は何を恐れているのかを紙に書き出して見ます。そしてその正体が分かれば少し前進です。恐怖の正体を突き詰め、所詮、自分の心の自己保身でしか無いことが分かれば、恐怖は消える他はありません。


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