ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落077 [2007-06-06]

077 THE CREATION OF A HUMAN FORM

A pregnant mother knows that a conception has taken place within her being, but her mind does not know what is to be done in the creation of the form. Many times she wonders what is going on. There is not a mind in the world that knows exactly the type of intelligence that is responsible for the growth. It is true that pictures have been taken from conception to birth, but not of the intelligence that brings about the form from moment to moment. This intelligence is superior to the minds of men and that of the mother, for they know not what goes on. This proves that the mind is subject unto a greater intelligence than its own. Yet the mind has the potential of attaining equality if it allows itself to be guided by the higher intelligence.

077 人体の創造

妊娠した母親は自分自身の中で妊娠が起ったことは分かりますが、彼女の心は形あるものの創造において何を為すべきかは知りません。何度も彼女は何が起っているのか不思議に思います。しかし、胎児の成長に責任をもっている知性のタイプを正確に知っている心はこの世に一つもありません。妊娠から誕生までの写真が撮られていることは真実ですが、一瞬一瞬人体を形作っている知性について写真に撮られることはありません。この知性は人間の心や母親の心より優れており、それらは何が起っているかを知っています。このことから、心はそのもの自体より大きな知性に支配されていることを示しています。しかしまた、心は自らをそのより高い知性によって導かれることを許すならば、それと同様な能力を持つ可能性を有しています。





【解説】

前節では人体の誕生過程に形あるものの内部に宿る英知の働きが現れるとして来ましたが、その内容を更に深く説明しているのがこれ以降の段落です。

卵子と精子の融合から始まる人体の創造過程は神秘という他はありません。一つの細胞が分化し、各々異なった器官の形成に向けて様々な変容を遂げ、何億倍もの大きさの組織体を構築し、そこに自立し行動できる個体を生み出す過程は、実に無から有を生み出す驚異のプロセスと言えます。

私達一人一人は、皆、例外なくこの創造の過程を通って母体から離脱し、この世に誕生しました。赤ん坊が生命力に溢れ、皆一様に元気活発なのは、彼等がその創造の過程の息吹きを失っていないからです。

このような女性の体内における人体の創造は、その身体の主人である母親の心が行っている訳ではありません。心とは別の無言の英知が母親の肉体の維持と同様に、胎児の誕生までの一切の手順を取り仕切っているのです。

更に目を転じれば、世の中には生命の誕生という現象が溢れていることに気付きます。そしてまた、私達人類の生活もこれら生物の営みに依存していることが分かります。


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