ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落067 [2007-05-21]

067 Here you can see that the lowest talent is equal to the highest. From this you should know what the word equality really means. And this is far from the average definition of the word.

067 ここにあなたは最低位の才能が最高位の才能と等しいことがお分かりになるでしょう。ここからあなたは世界の平等というものが実際、どのようなことを意味するかを知らねばなりません。また、これは世の中の平均的定義とはほど遠いものです。





【解説】

時代は移り変わっても仕事そのものの仕方や段取りは変わることはありません。結果となる作品が生まれる為には、その最後を託される者ばかりでなく、それを支える様々な者が各々の才能を発揮して持ち前の仕事をすることが必要です。最終結果に対する貢献度において、それに係る者すべてが等しく称えられるべきだとここでは述べています。

一方、現在、この惑星の多くの国では、危険で汚れる仕事は下請けにさせて自分は各工程の進捗管理のみの(あるいはそれすらも行わない)事例が多いのが実態です。これらの下請けの従事者はビル竣工の際に、そこに集う人々からねぎらいの言葉を掛けられることもありません。使われる者と使う者の構図が出来ているのです。

しかし、年月を経るにつれ、建物は残っても、その式典に誰が参列したか等、すぐに忘れ去られてしまいます。日本には法隆寺をはじめ数多くの歴史的建造物や仏像がありますが、今日人々が感嘆するのは個々の職人が造った造形美です。もともと誰が造った等という記録を残す等、無用のこと。無心に「美しさ」そのものを求めてノミを振るった職人にとっては結果である作品を通じて、自分達の目指したものを感じ取って欲しいということであり、建物の構造を担った大工にとっては自分が死んだ後、長い時代を経てもなお、地震や風雨に耐える構造であることこそが誇りなのです。


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