ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落066 [2007-05-20]

066 From here on many talents will be employed to complete the structure. The final touch of historic recordings and beauty will be the murals painted upon the inner walls of the entrance. And for this the finest artist will be engaged. But even he with all of his talent cannot produce what is asked of him if the pigments of his paint had not been processed from the pick and shovel man through the various refining steps necessary. And this is true with the brushes and other equipment which he must use. And without these his talent would be of no value.

066 ここからは、多くの才能を持った者が建物を完成させる為に雇われることになります。その歴史的記念と美の最終段階の仕上は入口の内壁上に描かれる壁画となるでしょう。そしてその為に最高級の画家が雇われることでしょう。しかし、彼の才能全てをもってしても、彼の使用する顔料がツルハシとシャベル人夫で取り出されてから必要な精製工程を経て処理されていなければ、依頼されたものを造り出すことは出来ないでしょう。そしてそれは彼が用いる刷毛やその他の道具についても同じく当てはまります。





【解説】

建物の例えで言えば、私達は建物の構造や骨組みよりは外観を、人目に触れない天井裏や床下よりは内装に目が行きがちです。これらは私達の日常は視覚が支配しており、外観の最終結果のみを見て、物の評価を行っていることを意味しています。しかし、実際には、その結果を生み出すには様々な人間の才能発揮が積み重ねられて初めて実現するのです。言い換えれば、一つの結果は、それを支える数多くの努力の連鎖が背景にあることに私達は気付く必要があります。

これらは、私達の身の回りの物、全てについて言えることです。毎日、何気なく食べる食品についても、食卓に並べられた品々について、各々この惑星の様々な所で育てられ、運ばれて来るものばかりです。また、お米については読者もよく御存知のように、モミが苗床に蒔かれ、稲の若葉が育つと水田に移され田植えが行われます。夏の草取り、秋の稲刈りを経て、脱穀、精米を経て店頭に並びます。このように数多くの人手と自然の恵みを受けて食物が食卓に上るのです。食事は毎日の生活の中では、断片に過ぎませんが、結果として世の中に存在するものの背景や起原について鋭敏になれと、本項は言っているのです。


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