ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落065 [2007-05-19]

065 The first workers that he engages are what could be called of the lowest talents. For they will be the ones responsible for the ditch in which the foundation of the building will be laid. And without which the building could not be built.

065 最初に雇う労働者は最も低い才能の者達と呼ばれるかも知れません。何故なら彼等は建物の基礎を置く為の溝を受け持つ人々であるからです。しかし、それ無しでは建物を建てることは出来ません。





【解説】

建物はまず基礎部分から造り上げる必要があり、最初の仕事として地面を掘り、基礎を造る為の溝を造る作業員について述べています。私達はとかく、仕事に貴賎をつけがちで、これらの作業は粗雑な労働と見なしてはいないでしょうか。しかし、夏の炎天下、今日では機械力を使うとはいえ、その労働は端から見ても厳しいことが良く分かります。まして寒風の吹き荒れる冬には辛い仕事であることは言うまでもありません。

私達は、背広を着て綺麗なオフィスでパソコンを使うことを上質な仕事、現場で土ぼこりの中、スコップを手にするのは粗雑な労働としてきますが、果たしてそういう区分が妥当と言えるのでしょうか。実は建物の基礎は建物の安全性や耐久性を左右する大切な要素です。今日では、建物を建てる際には、事前に地質調査を行っています。建物がどのような地盤の上に建つのかを知る上で、本来、この溝掘りから発見される知見こそ重要なのです。一方、同じ溝掘り作業であっても考古学の分野では地中の埋蔵物を掘り出す作業はスリリングで胸踊る仕事です。世紀の発見につながる作業には慎重さと考古学の十分な知識が必要です。基本的には同じ作業なのですが、時々によって仕事の価値に差を付けたがるのが私達です。


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