ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落052 [2007-05-04]

052 And oftimes the mind takes the stand of least resistance, a state of inertia, and does nothing. It tries to escape its responsibility instead of having the determination to learn by correction. It has been said that God helps those who help themselves. So the individual must do something in order to correct the undesired results and have the rewards hoped for.

052 そして、しばしば心は最小の抵抗、慣性状態をとり、何もしなくなります。心は修正によって学ぼうと決心する代わりにその責任を逃れようとします。しかし、神は自ら助ける者を助けると言われてきました。ですから、個人は不本意な結末を修正し、望んでいた報酬を得る為には何かを成さねばなりません。





【解説】

よく経験することですが、問題が山積して解決方法が分からなくなると人間、眠気が襲うものです。これについては私自身、多くの「体験」があります。一般的にはくよくよせずに、一晩寝て考えようと肯定的に受取られています。それはそれで、当面の対処術としては賢明なのかも知れません。また、問題が整理されずにいる段階では、とかく問題が実際よりも大きく感じられます。その点では、一旦は心の中を空にして整理する時間を創る為に、睡眠や気分転換を図るのも良いかと思われます。

しかし、ここでは、そのような現象の背景には心が課題に対して前進する代わりに、立ち止まって何もしなくなる(出来なくなる)傾向があると指摘しているのです。慣性の法則というのがありますが、何もしないのが一番労力を使わずに済む訳で、心はどうして良いか分からなくなると、そのまま、じっとして時間が解決してくれることを望みます。しかし残念ながら、そのままでは過ちは永久に修正されず、やがては問題を大きくしてしまうことに繋がるものです。

実際には大きな問題にぶつかった時、私達の心は何もしなくなりますが、それはそれで仕方が無いことです。私の体験からすれば、その時は休息をとった方が良いと思われます。ポイントは、本文に指摘されているように、「責任逃れ」をしないことです。急ぐばかりが、解決につながるものでもありません。自身の責任において着実に問題に立ち向かって行く勇気と根気が必要なのです。絶えず謙虚さを失わず、他者から学ぶ率直さがあれば、問題解決のハードルも低くなるように思うからです。


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