ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落050 [2007-05-01]

050 Jesus said a double minded man is unsuitable in all of his ways. And it is double minded when one sense likes something and the other does not. So Jesus urged man to be single minded in all of his ways. In other words unite all four senses for the purpose of service and not judgment. And this can only be done by conscious guidance. For in consciousness there are no likes or dislikes, it understands the purpose for all manifestation but the mind does not. All manifestations are conceived in consciousness and born into the world of effects. Just as the mind was conceived in consciousness and born as an effect of that conception. This is why it is so easy for the mind to guide itself by effects. And not having the knowledge and the reason for all of the effects it passes judgment in either likes or dislikes.

050 イエスは2心ある者は全ての道において不向きだと言いました。そしてひとつの感覚がある物を好み、他の感覚が好まない時、2心となるのです。それゆえ、イエスは人に全ての道において心一つになるように求めたのです。言い換えれば、裁きではなく、奉仕の目的の為に4つの感覚を統合せよということです。そしてこれは意識の導きによってのみ為され得るのです。何故なら、意識の中では好きとか嫌いとかが無く、全ての創造物(注:manifestation)にとっての目的を理解していますが、心はそうではないからです。全ての創造物は意識の中ではらまれ、結果の世界に生まれて来ます。丁度、心が意識の中ではらまれ、その結果として生まれるのと同様です。これが心が自分を結果によって導くことをそのように容易になる理由です。そして心は結果物の全てについての知識や理由を知らないが故に、好き嫌いの判定を下しているのです。



【解説】

私達はこの世に生まれ落ちて以来、成長の過程にあります。創造物は因なる世界を経て、結果の世界において肉体を得ます。このようにして誕生した私達は、生まれた当初、その創造の過程における神の御手のぬくもりや輝きを放っています。しかし、やがてその者を司る「心」がその者を支配するようになります。心が未熟であり、知識や深遠な理由を知らないが故に、私達の心はその感覚を通じて得る情報を頼りに日々の生活を送るようになります。通常、私達の心はその存在の源となる因なる世界を通じて私達創造物を導いている意識の存在に気付くことがない為、結果の世界、目に見えるもの、耳から聞こえることを頼りに、自らを周囲の危険から守り、どん欲なまでの食欲によって自らを生き長らえさせようとします。

しかし、この時、心の構成員の中で意見(判断)が分かれることがあります。それを「2心」と表現しているのです。いわゆる「迷い」の源がここにあるということでしょう。迷いは不完全な行動をもたらし、多くの場合、好ましい結果はもたらしません。迷いや躊躇なく行動する為には「心一つ」にならなければなりません。これは集団においても同様です。渡り鳥の群れの動きを見ればその見事さが分ります。皆、一斉に同じ方向に一糸乱れず飛び、外敵をかわす様はまるで一羽の鳥のように振る舞います。これらは固体における「2心」どころか、全体が文字通り、「心一つ」に一体化していると言えるものです。


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