ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落032 [2007-04-10]

032 When the form is seen with the mind and the consciousness reveals the cause we then see the visible and invisible at the same time. i.e. If you start making a plan for a house by drawing it on paper, you are producing the first effect that comes to the mind by conscious impression. You are using the consciousness and the mind as one. The consciousness alerts the mind what the design is to be. After the plan is drawn you may make many changes due to the experience you have had with houses. Even then the consciousness will point out the improvements that can be made which were not present in the houses you have known.

032 形有るものが心で見られ、意識がその因を漏らす時、私達は目に見えるもとと見えないものを同時に見ることになります。即ち、もしあなたが紙に図を描くことによって家を作る計画を立て始めるならば、あなたは意識の印象によって心にやってくる最初の結果を作り上げていることになります。あなたは意識と心を一つにして用いているからです。意識は心にデザインは如何にあるべきかを注意します。計画が図面化された後、あなたは家について得たこれまでの経験に基づき多くの修正を行うかも知れません。しかしそれでも、意識はあなたがこれまで知っている家には存在しない改善点があることを指摘するでしょう。



【解説】

これまで、事物の背後にある原因を見るようにと述べて来ましたが、ここでは逆に、未だ現実世界に無いものが、原因の世界からどのように結果の世界に生まれるのかについて示しています。家の建築を例にとって印象が心に受け入れられ、図面に仕上がるまでを説明しています。この場合、当初、私達の心には家については「こうしたい」という希望はありますが、通常、それらは漠然としたものに過ぎません。それでも、家の図面を引きはじめるのですが、この時、心は因なる「意識」の助けを借りようとしていると言うのです。

よく考えれば、この種のことは私達自身の日常においても、何か新しいことを始める時によく経験することです。このような場合、当初、私達(の心)は果たしてそれがどのようにまとまるか、全く検討もつきません。只、心を静めて「何とか良いものが出来ないものか」とアイデア(印象)が湧いて来るのを待っています。この時、私達は意識の指導に耳を傾けているのだと言っています。心が意識の指導を受け入れて(印象を受け入れて)、自分の手を使って図に表現すれば、成果(結果)が得られることになります。これは意識と各自の心の共同作業であると本文では述べています。

実際、多くの創造的な仕事においては、既存の感覚器官では捉え切れない世界に多くの部分を依存しています。作曲家にメロディーのひらめきを与えるのも、画家にモチーフを授けるのも、この目に見えない意識です。この本文の例示を少し考えただけでも、私達は日々の生活や仕事の中で、実は多くの部分を因なる意識との共同作業によって行っていることに気がつくことでしょう。


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