ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落029 [2007-04-07]

029 As an example we will use the form of a tree and analyze its purpose. As we observe the effect we find that its services are many, both as a living tree and the products that can be made from it. For many useful things are made from the wood of its trunk and it fertilizes the earth by dropping its leaves. But we do not see the energy or life force which eminates from it and without which we would not have the pure air which is found in virgin forests. For it transmutes monoxide gas to oxygen which is essential to life. And all plant life serves in this field.

029 例として、樹木を取り上げることとし、その目的を分析しましょう。私達がその結果を観察すると、私達は生きている樹木及びにそれから作られる製品共に木がもたらす便益は多種に及ぶことを発見します。何故なら、木材からは様々な有用な物が作られますし、その葉を落すことで土壌を肥沃にするからです。しかし、私達は樹木から発せられているエネルギー、生命力は見ていません。その生命力が無ければ、処女林に見られる純粋な空気は生じないでしょう。何故なら、樹木は一酸化炭素ガスを生命に必須である酸素に変えるからです。そして全ての植物生命体はこの分野で務めを果しているのです。



【解説】

樹木を例に具体的な分析例を示しています。私達は道端に生える街路樹を見ても、普段は余り印象を持ちません。私達は自分自身のことで常に頭がいっぱいで、地上に共生しているその他の生き物まで関心が回らないのが実状なのです。

さて、樹木ですが、良く見ると春夏秋冬、様々な変化を見せています。春には芽吹きを、夏には生い茂った新緑で周囲を爽やかな空気にしますし、秋には落葉の舞いを見せてやがて来る冬の到来を知らます。そして冬には、枝先の芽が寒さに耐える姿を見せています。そのような樹木の変化はいうまでもなく、誰もが認める(どんな鈍感な人間でも気付く筈の)生きている証です。また、本文に書かれているように、樹木は木材として私達の日常生活に不可欠な様々な生活用品や家具等の材料としても役立っています。また、植物の呼吸作用として葉から吸収した二酸化炭素を一方では動物が必要とする酸素に変え、他方では炭水化物の養分を葉や根、茎に蓄え、動物の食糧としても提供しています。

これら樹木は惑星上の一大家族の一員としての自らの役目を果していることは、ちょっとわずかの時間、観察すればこのように分かる筈なのです。知識としては、十分、私達は教えられています。問題は、如何に自分自身の日常的な感覚の理解力をそのレベルまで高めるかにあります。目に見えない生命力を感じること、感じようとすることが大切で、これらの感受性を高める努力は、ある意味、芸術家や宗教者の精進や修行と近いと言えるかも知れません。



注:原文では"monoxide"(一酸化物)となっています。通常、植物は二酸化炭素("carbon dioxide")を酸素に変える「光合成」を行うとするのが定説であり、原文の"monoxide"は"carbon dioxide"、あるいは"dioxide"の誤りかと思いますが、原文に従って敢えて「一酸化炭素」と訳しています。


第01課 段落028 [2007-04-06] <<  |  >> 第01課 段落030 [2007-04-08]