ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落027 [2007-04-05]

027 We can observe that life lends itself to all nature without divisions. And it seems that man's free will has separated him from his natural expression of life.

027 私達は生命は分け隔てなく自然全てに自らを貸し与えていることに気付きます。そして、人間の自由意思こそが人間を生命の自然な表現から分離させて来ているのです。



【解説】

「人間とは何であるか」、「自我(エゴ)の学習課程で陥りやすい課題」を述べた上で、物質世界を根底から支えている「生命」についてコメントしています。

端的に生命はあらゆるものに区別なく、貸し与えられていると言っています。ここでは「生命」について詳しくは述べていませんが、いずれにせよ、生命(いのち)の息吹き(活動)という共通の源泉によって、自然界のすべてが生かされていると言っています。これが自然が調和を保っている根本原因なのです。

しかし、私達の自由意志が私達を宇宙にあまねく生命から分離させてしまっているのです。人間だけに与えられた「自由意志」については、いずれ本文で述べられることと思いますが、ここでは、自然界の生命活動に同調出来ないでいる私達自身の問題点を指摘しています。

実は、この生命の源から離れてしまったことの問題について、おそらくほとんどの宗教や哲学が取り上げているものと思います。最近、聴いたウェイン・ダイヤーの講演記録(Dr.Wayne W. Dyer: Live Lecture 6-CD Set, "The Secrets of the Power of Intention" , 2004 Hay House Inc.)の中でも"Source"(源泉)と再び結びつくことの大切さを訴えていました。しかし、実際の問題は、どうしたらその源泉に戻れるのかという点であり、単に「生命の源と一体になる」と叫んだだけでは問題解決にはなりません。その点でもこの「生命の科学」は様々な角度からその原因や解決策につながるヒントを私達に授けているものとされています。もちろん、単に理屈が頭に入っただけでは、知識が増えたに過ぎません。自らの刻々の精神活動がそれに沿って実行され、自分が体験したことを通じてのみ、理解のレベルを上げることができることになります。この生命の源泉と一体になれれば、他の自然界にあるものと同様に、常に若々しく新鮮な人生を送ることになることは間違いありません。


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