ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落026 [2007-04-04]

026 The average human is a mentalist governed by the ego which is itself an effect of the cause. And as the mind is the process of learning it seeks to guide itself by other material effects and there are many things that it does not understand. And the things that are not understood are feared and disliked. And the things that are pleasing to the senses (or ego mind) are liked. Yet oftimes the likable things become blocks that prevent the individual from progressively learning.

026 普通の人間はそれ自身は因の一つの結果でしかないエゴに支配されている心至上主義者です。そして心は学習の課程にいる為、心は他の物質的結果によって自分を導こうと探し求めますが、心が理解しない多くの事柄があります。そこで、理解されない事柄は恐れられ、嫌われます。また、感覚(或いはエゴの心)を喜ばせるものは好かれるのです。しかも、多くの場合、好まれる物事は進歩的な学習からその者を妨げる障害になるのです。



【解説】

成長の過程にある私達は、丁度、幼児が母親に常につき従うように、その保護者を常に求めています。結果の世界に生きている私達は、その存在の拠り所を結果(現象)世界に求めがちです。目に見えるもの、明らかに手元にあるものを土台として、自らの体験を広げながら学習を続けることは、自然の成りゆきでもあります。その為、「努力」はしていても根本的な認識対象を最初から結果(現象)世界に限界を設定している為に、現状から抜け出ることが難しいのです。

多くの場合、私達の感性は通常の感覚器官では感知できない「意識」という印象レベルに発達していない為に、その認識レベルは現象にとどまっています。その場合、問題なのはとかく受け入れ側の私達の心が心地よいものを求め、一見醜いものや耳障りなもの、まずいもの、臭いものに対して、拒絶反応を起し、受け入れようとしないことです。

以前、ある達人から「美しい音楽を聴き、美しい風景を見て、美味しいものを食べること、またそれらを求めることには問題がある。そのようなことをしていてはダメだ。」というような主旨のお話を伺ったことがあります。当時はその意味は分りかねていましたが、本文に言う「心を喜ばせることを求めてはいけない」という意味であったことが、今日ようやく分ります。日常の自分を支配しているのは何か、自分がどのような時に喜び、どのようなことに悲しみ、また何に恐れるのかについて、分析する必要があるようです。太古の昔から繰り返されて来た人間の成長の限界を飛躍させる為にも、自分が現在、どのような要素に捕らえられているか、調べ上げることが大切です。


第01課 段落025 [2007-04-03] <<  |  >> 第01課 段落027 [2007-04-05]