ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落018 [2007-03-28]

018 Remember every act is perfect - be it good or bad - as we classify it. For every action calls for a full coordination of your mind, body and consciousness. So you grow into perfection by action and experience.

018 あらゆる行動は私達の分類によるところの良くも悪くもそれ自身、完全であることを忘れないで下さい。何故なら、あらゆる行動はあなたの心と身体、そして意識の完全なる整合を必要とするからです。ですから、あなたは行動と体験によって完全なるものに成長を遂げるのです。



【解説】

実は「行動(行為)」は「心」+「身体」+「意識」の完全な調和があってはじめて成り立っていると言っているのです。そのもたらす結果、或いはその目的はとにかくとして、人が行為を行う場合に、この三位一体が完全に成立していなければ、実際の行動は出来ないと言っています。行為を分析すれば、それ自体には良し悪しは本質的に無いと言っているのです。どのような行為であっても、その行為には私達が本来、目的としている「完全さ」の要素が備わっているということでしょう。

しかし、それだからと言って、どんな行為でもOKだとするのは、あやまりなのは言うまでもありません。心の指令と肉体各部の運動、それを支える目に見えないメカニズム等、「意識」と称せられる宇宙的な衝動のどれもが、協調して作用してはじめて、行動になるのです。

まずは、日常生活において、自らの足の一歩を踏み出す際に、心が「先に行きたい」と思う想念と実際に「脚を前に進める」身体、そしてその脚の筋肉や体型のバランスを保つ一連の身体の動き等、様々な活動要素が円滑に調和してはじめて「歩く」という行為が行われます。そう言う意味からも、行為自体についても、どのような指示命令系統が身体に行われているか、感じ取る努力が必要かも知れません。

いずれにしても、単に「○○すべき、○○したい」とする心の意思だけでは、体験することはできません。実際に行動する為には、「身体」と「意識」が調和されていなければなりません。

よくある話に、自分に自信を無くした場合、最悪のケースでは、目前の階段の1段も登れなくなるような事態も起こり得ますし、催眠術にかかって自らの心の力が弱くされると、極端な場合、一歩も歩けなくなってしまうこともあり得ます。文中に述べられているように、私達は所詮、自らの行動とその結果として自らが経験する体験によって成長する以上は、体験を持つ為には、行動が必要であることは容易に理解されるでしょう。そういう意味から、自らの心(意思)を弱めたりすることからは、遠ざかる必要があります。

好例なのは、スポーツ選手の演技です。彼らの俊敏な演技(行動)は、「心」が「意識」のレベルまで周波数が高まり、機能が向上した場合には、それほどに高速度で高レベルな演技(行動)ができることを示していると言えるでしょう。


第01課 段落017 [2007-03-25] <<  |  >> 第01課 段落019 [2007-03-29]