ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落016 [2007-03-21]

016 This awareness will enable a faster growth of understanding when used in everything that is done. And when the full awareness comes it will seem at first that there are two of you. The mental acting and the consciousness directing.

016 この気付きこそが為される全てに用いられるならば、理解力においてこれまで以上の急速な成長をもたらすでしょう。そして完全な気付きに到達した時には、最初の内はあなたが二人いるように思えるでしょう。活動しようとする心と指示する意識の二つです。



【解説】

私自身の体験で言えば、自分の行動を印象に従って行った為にうまく行った場合と、一瞬、躊躇して(おそらくは過去の経験と比べて「無理」、「あり得ない」と判断して、行動が遅れて失敗した場合があります。この場合、失敗と分かったのは、自分自身、その直前の印象に従っておけば良かったと思うからです。この時、いつも思うのは、この「気付き」(印象、衝動)は、私達の道しるべとして常に人生(生命、Life)の進むべき方向を指し示して下さっているということです。

そういう意味では、私達は、これまでの「常識・非常識」に影響されること無く、空間を貫いて私達を通過する「意識」なる印象に従うことによって、大きく成長することでしょう。これらの事柄は、多くの宗教における「修行」にも通じるところでしょうが、この「生命の科学」の優れている点は、この「行」(訓練)を日常の実生活において実践することにあります。

しかし、これらの「行」について実践した者の中には、精神分裂状態に陥った事例もあります。その詳細な事情は不明ですが、自分の理解力以上に背伸びした実践は禁物です。印象に敏感になるということは、良くも悪くも、自分の感知する領域が広がる訳で、自分自身の段階に近いものほど、共鳴しやすいのは、科学の道理です。(類は類を呼ぶ)

従って、先ずは御自身がどのような指向性を保っているのか、自分の軸足を確実にして、その上で宇宙を貫く根本的なSource(源泉)に自分は同調するのだというしっかりした動機付けが必要です。

多くの学習者は、今後、それぞれの人生において他者を導く役目も担うことになるでしょう。その時、その確かな礎があれば、相手を確かな方向に導くこともできるようになる訳で、自分の拠り所を何処に置いているかは、大切なポイントです。


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