ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第06課 段落215 [2022-02-22]


215 You see the body is on one hand independent of the mind, yet on the other hand there are certain cell groups that are related to the mind and obedient to it. This is the cause of the conflict that a human finds himself in daily. The mind is inclined to be habitual and lazy. It would rather travel the road of least resistance than the road of progress that calls for steps yet unknown. This is why we are plagued with tradition and conventions of ancient times that no longer fit into our present way of life. But despite this, the mind must accept things from time to time whether it likes it or not.
215 おわかりのように肉体は一方では心からは独立していますが、他方では心と関係を持ち、心に従順な或る細胞群もあります。これが人間が日常、自分自身に葛藤を感じる原因です。心は習慣的で怠惰になる傾向があります。それは未知なる階段を必要とする進歩の道よりも最小限の抵抗しか無い道を歩むことを常としていました。これが私達が今日の生活方法にはもはや当てはまらない古来の伝統や因習に患っている理由です。しかし、これにも拘わらず、心は時としてその好き嫌いによらず物事を受け入れなければならないのです。

【解説】 肉体と心の間柄について本項では説明しています。現在、オリンピックが中国北京で開催されていますが、どの競技を見ても肉体は心に結びついており、肉体の限界を目指す苛酷な競技の中でメンタルと称される心の影響はあらゆる競技種目を支配しているように思われます。如何に自らの心を望ましい状況に維持するかがメダル獲得のカギとなるようで、私達の心が肉体に及ぼす影響は大きいものがあります。 一方、何らかの事情で心が打撃を受けた場合、肉体を立て直すには長い時間を要します。そういう意味では自分の心の状態を常に監督しより良い状況に保つことは肉体を良好に維持する上でも重要です。また相手に対して何か友好的でない発言を行う等、その結果、長時間相手を不快にさせるようなことがあれば、それは罰せられるべき行為と言えるものです。そういう意味では傍若無人の発言は例え本人にその意思がないにしても責任は免れないものと思われます。一人一人の日常の発言は受け取った相手がどのような状況になりうるかを考えた上で行う必要があり、自分本位で断定的な発言は慎むべきでしょう。そういう意味では私達は未熟であることを自覚し、他人から親しまれる人間になるよう努力することが必要です。日本では古来より「言霊」という表現があり、自分の発言に恐れる心情がありましたが、それらも元をただせば相手の心に与える影響を考慮にいれてのことかも知れません。

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