ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落042 [2021-06-07]


042 The real beauty of man's finer abilities has become covered with moss and lost to his vision. For all that he can see is the moss which is a parasite that lives on the body of another form. This is equivalent to human habits that cover the real man. While the rolling rock may come up against many problems and rocks twice its size and endure pain while bumping against them and losing parts of itself, it keeps on rolling. And finally it is polished to a high degree and shows the colors and minerals of which it is made. And in some rocks beautiful designs are formed when the minerals by the law of affinity adhere to one another.
042 人間の繊細な能力に関する真の美しさは苔に被われ、見失われています。人が見ることができるもの全てはその肉体あるいはその他の形有るものにとりついて生きている寄生生物である苔なのです。これは真実の人間を被う人間の習慣に相当しています。転がる岩は多くの問題やその大きさの2倍もある岩に出くわして、衝突して痛みを堪え、自らの一部を失いながら、それは転がり続けます。そして、最後にはそれは高度に磨き抜かれ、それを造り上げている様々な色彩や鉱物を示すようになるのです。そして岩の中には鉱物が親和の法則によって互いにくっつきあうことにより美しい模様を形作られているのです。




【解説】
いわゆる”転がる石にはコケが附かない”という言葉の解説です。
私達はとかく蓄積を好みますし、年齢を重ねるにつれて食物の嗜好も生活のパターンも共に固定化しがちです。場合によっては毎日の買い物から一日の過ごし方まで決まっているかのようになるかも知れません。
こうした行動のパターン化は習慣的想念による支配にも繋がり、心は考え悩むこともなく、やがては怠惰な日常の中に埋没してしまいます。その結果、私達は習慣に完全に覆われた存在となり、遂には独自の想念を発することなく、消滅する危険性もあるのです。
私達にとって大切なところは、種が新しい土壌環境の下に蒔かれた後に発揮するのと同じ新鮮な生命活動を発現することであり、習慣的生活は有害と見るべきでしょう。絶えず新しい側面を見出して、新境地を追及する学徒を目指すべきであり、その先に目標とする無垢の自分があるということかと思われます。


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