ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第18章 段落211 [2021-02-24]


211 There was no greed or selfishness among these masters of the earth. (In our terms of today we could say that they had achieved their Master's Degree in every
subject.) They knew that the substance of the universe is unlimited and indestructible and that there would always be sufficient to meet every need. No man among them engaged himself in the accumulation of material wealth.
211 これら地球の達人達の間には貪欲や利己主義はありませんでした。(今日の私達の言葉を用いるなら彼らはあらゆるテーマにおいて修士の学位を達成したと言うことが出来るでしょう。)彼らは宇宙空間の物質には際限が無く、破壊されることがないこと、そしてそれらは常にあらゆる需要に見合うに十分存在することを知っていました。彼らの間には誰一人として物質的な富を蓄積しようと忙しくする者はいなかったのです。




【解説】
現在、地球では急速に富が一部の富裕層に集中していると指摘されています。一握りの巨大IT会社の経営者がほとんどの富を得ているとするものです。一説には世界の富の82%が1%の富裕層に集中しているとも言われています。
こうした傾向は私達の社会が常に金儲けに走っていることを裏付けるもので、規模を拡大する程に利益も増すというものだからです。
一方、格差の生まれた社会の中では、争いや猜疑心が増長し、しいたげられた人達が追い詰められた生活を強いられているのです。
結局は、科学技術を発展させた私達の現代文明も、人々の心の中の強欲さを解決しない限り、遠くイエスの時代と何ら変わらない世情を生み出しているということではないでしょうか。それを解決する上で本項に記されているトリテリアの民が理解していたことやその心情こそ、私達にとって大いに学ぶべきものです。


第18章 段落210 [2021-02-22] <<  |  >> 第18章 段落212 [2021-02-25]