ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第14章 段落156 [2020-11-26]


156 The average individual does not realize how completely he is bound and limited by his own opinions. Tenseness is wholly a condition caused by the personal ego; possessiveness, greed, fear, covetousness and self desires all produce a set and unyielding condition within the body. The person who is of a very positive nature finds relaxation a most difficult accomplishment, for relaxation consists of releasement and non-resistance. It is a natural state of being which should be maintained at all times but cannot be held by one who is absorbed in self interest only.
156 平均的な人間は自分が如何に自分自身の意見によって完全に縛られ、制限を受けているかが分かっていません。緊張状態は個人的なエゴによってもたらされた全くの状態なのです。所有欲、欲張り、恐怖、どん欲そして自己願望、これら全てが一派を作って頑固な状態を肉体内部に作り出します。とても独断的な性格の人はリラクセイションを最も達成が困難なものだと思っています。何故なら、リラクセイションは解放と無抵抗から成り立っているからです。それは常時保持されるべき自然な状態なのですが、自己の関心のみに没入している人には掴むことは出来ません。



【解説】
以前、Wayne Dyer(ウエイン・ダイヤー氏)の講演録ビデオの中で氏が盛んにSurrender(降伏して明け渡せ)と説いていたことを思い出します。その意味は、早く自分自身の自我(エゴ)の限界と問題を自覚して、宇宙にあまねく存在する宇宙的生命波動の流れの下に立ち返れとしていたものと解釈しています。同様なことは、イエスの説いた放蕩息子が父の下に戻るたとえと同じ意味でもあるのです。
とかく私達は一方では極めて積極的(ポジティブ)であり、独善的で他の者の意見や周囲を顧みず、我を押し通そうとしますし、もう一方では全てに自信を無くして何も出来なくなる悲観的、消極的(ネガティブ)のいずれかになりがちです。しかし、そのどちらも実は自我がその本人を支配しているのであり、それを抜け出るには、こだわりや面子を捨てなければならないのです。Surrenderとはそのように問題要素を捨て去ることの必要性を述べているものと思われます



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