ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第13章 段落143 [2020-11-06]


143 Religion in the early days held the upper hand over the masses through such actions as this. The Soul-seeking populace were thrown into a state of emotional hypnosis which made them an easy prey to the more clever individuals who perpetrated such methods of worship.
143 初期の頃の宗教は、これと同様な行動を通じて大衆を支配しました。魂を求める民衆は感情的な催眠状態に陥れられ、このような礼拝の方法を実施したより悪賢い者達へのたやすい餌食になってしまったのです。



【解説】
歴史を見れば、メキシコ・アステカ王国を征服したコルテスやペルー・インカ帝国を滅ぼしたピサロ等々、南米へのヨーロッパ諸国の侵略にはキリスト教の信仰を拡げるという大義名分がありました。しかし、その名分の下に行われたのは略奪であり、殺戮であった訳です。
もちろん、今日そうであるようにその後、この地域はカトリック信仰の地となった訳ですが、実際に行われていたのは、本文に記されているような「新宗教」による素朴な民の支配であったことに間違いはないでしょう。
そういう意味では、「宇宙文明」という新しい分野が登場したことによって、同様な懸念を抱くのも当然なことです。事実、UFO目撃が顕著になった1950年代から、UFOを宗教化する動きが、人々に危機をあおって金品を集める者も出たことがあるのです。更に最近では地球規模の変動期に入る中で、人々の不安を突いて、恐怖を助長する傾向も出始めています。私達はこれに対して、自らの良識と経験を最大限生かして、真実なるものを見極めることが大変大事な時代に入りつつあります。



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