ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第09章 段落105 [2020-09-09]


105
One step can set a man on the highway of eternal learning - the everlasting revelation of facts that exist only in the laboratory of Cause which knows no limitations or boundaries. But after you have taken the first step, learn the lesson of patience so you may not try to travel faster than your understanding will permit, One step will set you on the highway, but there are billions of steps ahead of you, for after you have reached a goal you still must travel through Eternity. Man can never attain the totality of all that is to be known, for if he could do that there would be an end to all things. Knowing that this is true, why be impatient to forge ahead? Each step we take is new; each step is the first one from the point that we have previously reached. It is well to have ideals; we are given glimpses now and then of the fullness of the life ahead of us so that we may be inspired to continue action, but if we keep our eyes totally upon the future we are sure to miss the beauty of the present and we may stumble into a briar patch and endure much suffering while trying to extricate ourselves.
105 一歩の踏み出しが人を永遠の学びという王道、制限も境も知らない因という実験室の中にのみ存在する事実の永続する現出の場に据えることが出来ます。しかし、貴方が第一歩を踏み出した後は、貴方は自分の理解が許すより速く旅しようとはしないよう、忍耐の教科を学ぶことです。踏み出す一歩は貴方を王道に乗せはしますが、貴方の前には何十億もの歩みがあるのです。何故なら、貴方が一つのゴールに到達した後も、貴方には永遠を通じてなお旅する必要があるからです。人間は知るべき全ての全体性を決して達成することは出来ません。何故なら、もしそれが出来たとすれば、あらゆるものに終わりがあることになるからです。このことが真実だと知ったからには、どうしてせっかちに先頭を切ろうと突進するのでしょうか。私達が毎回、踏み出す一歩は新しいものです。私達が時折、私達の将来にある満ち足りた生活を先立って見せてもらえることもありますが、もし私達が未来のみに全て着目していたとすれば、私達は間違いなく現在の美しさを見失い、イバラの小畑の中につまずいて、自分を救い出そうと、より手ひどい痛みに耐えることになるかも知れません。




【解説】
本文はこれから私達は日常をどう過ごして行くべきかについて、その最も肝要なポイントを説いているように思います。即ち、私達の前方にはもちろん素晴らしい未来が待っているのですが、そこには直ちに到達できる訳ではありません。一歩一歩進んで行く必要があります。
しかし、私達は目指す山の頂ばかりを見定めて登っているだけで良いのでしょうか。むしろ、毎日の一歩を楽しむ余裕、昨日と比較して良くなった視界を愛でるゆとりが必要であり、自然と美しさを謙虚に賛美し、その中に生きていることを感謝して過ごすべきです。
先日、致知出版社のメルマガの中に60年以上現役を続けた将棋の加藤一二三さんのインタビュー記事が出ていました。その中で「人は神様から愛されているから存在する」「人は無から存在に呼び出された」という言葉が紹介されていました。「人生には様々な敗北や挫折があるが、神様から与えられた魂を失わない限り、絶望はない」とお話された中に、厳しい勝負の世界の毎日を乗り越えて得られた真理が良く表されていると思った次第です。創造主に見守られているという心境こそ大事なものはないのです。


第09章 段落103 [2020-09-08] <<  |  >> おわび [2020-09-10]