ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第02章 段落018 [2020-05-07]

018 Because men do not understand the meaning of truth and are therefore intolerant, there has been a span of over a thousand years of scientific darkness that might have been used to bring the slowly evolving civilization to a higher standard of human expression.

018 人々は真理の意味を理解しない為に、そしてそれ故、不寛容である為に、何千年もの長きにわたり科学的に暗黒であった時代がありましたが、そうでなければ、その期間、この緩慢な進歩の文明に、より高度な水準の人間の表現をもたらしたかも知れないのです。


【解説】 ここでは著者は前項に引き続いて、中世における宗教による暗黒時代が私達の文明の進化を妨げることになったと指摘しています。その原因として「不寛容」の要素を私達に指摘しているのです。そこで重要なのは不寛容さが人々全体にも大きな悪影響を及ぼす原因と説いていることです。 このことは現代でも中東地域の宗教を原因とする争いが該当しますが、日本でも戦前の軍国主義の進展の中でクーデター事件など、その後の庶民の暮らしを戦争に導くことになってしまったこと等、枚挙にいとまはありません。 現在でもラオス等の仏教国では寺院に立つ仏像は両方の手のひらを参列者に示す印相を見せることで、”争うな”と諭していると現地では伝えられています。争い事からは何も生まれないことを仏陀が身をもって教えていたということでしょう。同様に「右の頬を打たれたら、左を差し出せ”とはイエスの言葉ですが、ともに私達に寛容さを求めていることは重要です。

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