ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 4章 段落363 [2020-03-06]

363 There is a vast difference between true thinking, and the misguided faculty of indiscriminate reasoning. Only two planes of life have the power of reasoning - animals and human beings. While as far as we know the vegetable and mineral kingdoms are devoid of reasoning, and the animal possesses this faculty only to a limited degree, all three planes of life manifestation respond to pressures without resistance. Because of his ability to reason, we have believed man to be the highest type of life on this planet. But actually, indiscriminate reasoning has so perverted his capacity to think universally that in many ways man is much lower than mere plant life. For plant life accepts and acts upon the impulses of nature, without questioning life's purpose.

363 真の思考と誤って導かれた見境のない推論との間には大きな相違があります。生命の内2つの平面、動物界と人間だけが推論の能力を持っています。一方、私達が知る限り、植物や鉱物界には推論は欠いており、動物もこの能力をただ限られた範囲に持っている一方、これら3つの生命の創造の平面は全て抵抗なく圧力に呼応します。その推論の能力の故から、私達人間がこの惑星上で最も高位であると信じて来ました。しかし実際には、見境のない推論は人間の宇宙普遍に思考する能力を誤らせ、多くの場合、人間は単なる植物の生命より低次に置かれています。何故なら植物は自然の衝動に対し、受け入れ行動するからです。


【解説】 ここで注目すべきなのは、私達が通常、”思考”としている状態の多くは、本項で言う”reasoning(推論)”に該当するということです。もちろん理由を考えることは必要なのですが、見境の無い理由付けは物事を複雑にするだけで、法則の理解とはほど遠いと言えるのでしょう。 本文はこれらreasoningの能力は人間の他、動物達がわずかに持っているだけだとしています。つまりは、人間の思考の特徴なのかも知れません。デカルトの”我思う故に我有り”が思い浮かびます。しかし、このように論理思考では心(エゴ)が伸長するだけで創造に対する感謝の念は起こらないのです。 他の生物達は、もっと直観的に印象の指示を受け入れ、自分達の生活に役立てています。渡りをする鳥達や小さな水たまりを世界とする微生物達は、来るべき状況を見据えることで、適切な「行動のタイミングを知り、生存を続けています。今一度、私達もこうした他の生きもの達の能力を身に付ける必要があるのです。

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