ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 3章 段落329 [2020-01-16]

329 The so-called memories revealed while under hypnosis are usually due to one of two conditions. One, it is possible for the hypnotist unknowingly to suggest personal experience he has had to your mind; or you may receive strong thoughts pertaining to something he has seen or read that has impressed itself deeply upon his consciousness. Two, you may merely be recalling an incident that happened to you, which your sense-mind had forgotten; or it may be some information you read or heard in early childhood. We would be astounded at the information stored in our memories in this fashion.

329 催眠術の下で判明したいわゆる記憶とは、普通は二つの内、いずれかの条件によるものです。一つは催眠術者が知らずに術者の個人的な体験を貴方の心に暗示している可能性がありますし、あるいは貴方が催眠術者が術者の意識に深く印象づけられた何かを見たり、読んだことに関連した強い想念を受信した場合があり得ます。二番目は、貴方が貴方の感覚心が忘れてしまっていた貴方に起った出来事を単に思い出しているだけなのかも知れませんし、或いは貴方が幼児期に見聞きした何かの情報であるかも知れません。私達はこのようにして私達の記憶が貯えられていることに対して、仰天することでしょう。


【解説】 いずれにしても催眠術には問題があるという訳ですが、その具体的な仕組みについて本項は解説しています。その一つは施術者の想念が被験者に渡ってしまうことがあるということです。被験者本人は自分の記憶だと思っても実際には施術者の想念であることもあるのです。 また、一方では被験者の記憶がよみがえる場合があるとしています。即ち、ある意味ではそれは忘れていた被験者本人の記憶が催眠状態の中で思い出すことが出来たことになります。長年忘れていた幼年期の記憶がよみがえった訳です。 後者については被験者本人のものであり、成果と言えないことはないのですが、それはあくまで今生涯において体験したことが全て記憶され得るということを示すもので、他人の手助けを受けて得るべきものではない筈です。本来は自らの心を鎮める中で適切な時期に自然とよみがえれば良いとすべきものかと思われます。 従って先ずは自分で自分を探求すべきであり、他人の手に委ねるべき事柄ではないというのが本来の答えかと思われます。

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