264 Now let us take the steel dust, sprinkle it lightly over the tin once more, and place a magnet in the center of the vessel. What happens? The particles immediately respond to the magnet, and gather around it in a concentrated form. It makes no difference what note we play on the violin now, nor how long we hold it.
The particles will not be moved by the lesser vibration, because they are so intensely interested in another and stranger force . . . the force of magnetism
264 今度はその鉄粉を取り出し、再びブリキ鍋の上に薄く散らばせ、その容器の中央に磁石を一つ置きます。どうなるでしょう。粒子は直ちに磁石に呼応し、それに向かって集まるように取り囲みます。今度も何ら変わることなく私達がバイオリンでどのような音曲を弾こうとも、あるいは如何に長く音を鳴らそうとも何の変化も生じません。粒子は別のもの、磁石と言う見知らぬ力に対し強烈に関心を持っている為、弱い振動では動かされなくなっているのです。
【解説】
私達の各身体細胞が各々の中心核に対して如何に忠誠を保ち、自らのエゴによる心身の統制が為されているか、本項の事例により良く表現されています。私達はそれ程に各自の自我の示す一挙手一投足に忠実だということでしょう。多くの精神的疾病はこのような過度な集中状態に基づいているということでしょう。
しかし、このような状態では、注目する自我の問題の他に関心はなく、当然、その他の状況について目を閉ざし、耳を塞いでいるという訳です。その結果、本人は外宇宙から来るヒントはもちろん、他の事柄に自らの視野を閉ざしており、袋小路の中で苦悶することになります。
従って、先ず私達は本項に示されているような自らの一大関心事を一端捨て去って、執着のない世界に自分自身を置いて見る必要もあるのです。自らの60兆個もの身体細胞を従来のくびきから解き放って、本来の自由な心境に戻すべきなのです。そうする中でやがては各細胞は本来の柔軟、自然な状況に復帰し、健全な状態を取り戻す筈です。
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