ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部 1章 段落263 [2019-10-03]


263 Let us use an illustration such as this: We will take an ordinary pie tin, sprinkle a very light layer of fine steel dust over the bottom, then place it at one end of the room. Standing at the opposite end of the room, we will play a note on a violin. Since it is a recognized fact that a musical note creates a certain vibratory wave in the atmosphere relative to itself, if the note is held steadily we will find that the steel particles have moved about to form a picture of the note played. Because these particles are in a state of non-resistance, therefore easily moved, waves will appear in the layer of steel dust. This non-resistant state is comparable to the atoms when they are free in space, vibrating in harmony as they express Cosmic Cause. In this state they recognize their oneness with, and dependency upon, Cosmic Force.
263 このような事例を用いましょう。一般的なパイ焼き用ブリキ鍋を用意し、底に細かい鉄粉を極く薄く散らばせ、それを部屋の隅に置きます。部屋の反対側に立ってバイオリンで曲を弾くことにしましょう。音楽の音曲はそれ自体に相関して大気中にある振動波を造り上げることはよく知られている事実ですので、もしその音曲が一定に保たれれば、私達はその鉄粉が演奏された音曲の絵を形づくろうと動き回る様子を見ることでしょう。これらの粒子は非抵抗の状態にある為に、容易に動いて鉄粉の層の中に波紋が現れることでしょう。この非抵抗の状態は宇宙空間の中で自由に存在する原子達になぞらえることが出来、それらは宇宙の因を表現しながら調和した振動を起こしています。この状態の中で原子達は宇宙の力と一体化していることと、それに依存していることを悟っているのです。




【解説】
鉄粉がバイオリンの音に共鳴したブリキ皿の振動に従って模様を作るこの事例は、私達自身の細胞もまた、空間を流れる波動に共鳴し、その英知を表現できる可能性を示すものです。
その為には、先ず私達を構成する各細胞をリラックスさせ、通過する有用な波動に共鳴出来るよう、フリーな状況に保つ必要がある訳です。何か特定の関心事に気をとられてばかり居ては、外部から来るインスピレーションには即応出来ません。
先ずは一つ一つの鉄の粒が各自自由になること、自ら大事と思った事柄に躊躇無く融合出来る柔軟性も必要な筈です。物事を解決する上でエゴは無能であり、空間を流れる宇宙の英知に従うという他力本願こそが本来的な意味を持つと言えるのです。


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