ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 4章 段落244 [2019-09-04]


244 When you look at a fire, endeavor to see the coarser substance transformed into gaseous elements through intense friction.
244 貴方が火を見る時は、粗い物質が強烈な摩擦により、ガス状の元素に変質する様子を見ようと努力することです。




【解説】
固体が気体に変化する"燃焼"にはゾロアスターの例を引くまでもなく、古代人の多くが本項と同じ視点を持って観ていたのかも知れません。今日の私達は焚き火の中で木が燃える様を見て、その炎の発する熱や光を夜のキャンプファイアーで享受する一方で、その燃えるという作用の中で、固体が目に見えない程の微細かつ激しい摩擦現象で気体へと変化する状況まで、認識しては居りません。
丁度、電子レンジでは水の分子が振動することで熱が生じることは知られていますが、実は一般の燃焼も分子レベルで見れば、これと類似した振動により分子が互いに擦れあって離れ、新たな分子と反応し合い、気体化するという訳です。
著者はこれら日常の現象の奥で行われている分子・原子の活動について極力、自らの力で観察せよと説いているのです。テレパシー訓練とは単にやって来る想念を黙って待っているというものではありません。積極的に外に出て、あるいは身の回りの物事を分子原子レベルの目を通じて観察すること、自ら肉眼では見えない世界に対して感性を高めて探求せよとしているのです。


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