ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部 2章 段落170 [2019-05-21]


170 For instance, living tissue taken from the body of a chicken has been kept alive for years without the aid of brain, spinal cord, or sense organs; not merely preserved but actively growing, or multiplying in cell composition. It is true that this tissue could not continue to live if it were not supplied with proper heat, moisture, and the necessary food; but if the cells of this living tissue were not conscious entities, how could they know how to assimilate the elements provided for their maintenance?
170 例えば、ひな鳥の身体から取り出した生きた細胞組織は、頭脳や脊髄あるいは感覚器官の助けがなくても、何年も生き続けられました。単に保存されたということではなく、活発に生育し、即ち、細胞分裂をし続けたのです。この細胞組織が適切な温度や水分、そして必要となる食物が提供されなかったとしたら、生き続けることは出来なかったのは確かです。しかし、この生ける細胞も組織が意識ある実体でなかったとしたら、どのようにして、それらは自分達の維持の為、提供された元素を取り込むことを知り得たのでしょうか。




【解説】
生体細胞が自立して生存できることを本項では述べています。つまり細胞自身が生命存続の為の知性を有している訳です。これにより、私達の身体各部もそれ自身である範囲において生命存続を可能としており、いわば他の器官とは独立してそれ自身の使命を熟知していることが分かります。
一方で、私達は最近の科学で、ブタに人間の臓器を作らせたり、鳥にワクチンを生成させる等、これら細胞の生命力を利用するようになって来ました。生命本来の機能を人間が利用するだけの存在として見るようになっているのです。
しかし、これらは生命に対する畏敬や慈しみとは懸け離れた姿勢のように思われます。人間が地球や宇宙の支配者であるとするおごりの下、利潤主義に紛れた科学という他はありません。


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