ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 3章 段落087 [2018-12-27]


087 To use the violin as an example: we all know the four strings of a violin must be tuned with delicate precision before the musician is able to bring forth the subtile harmonies that this instrument is capable of producing. The pitch of each string must harmonize perfectly with the other three. The four senses of man may be compared with the four strings of the violin; for he must attune these senses to work together as a unit in order to fulfill his true purpose in life. And, just as the violin can be used to play baser music, yet it can, under a master's hand, produce melodies to thrill the souls of men so the sense perceptions, turning from effect to Cosmic Cause, will extricate themselves from the mire of self-delusion. They will in this way break old thought-patterns and habits which express automatically through the senses. Carnal mind, being innately lazy, accepts the opinions our senses have formed through their contacts and experiences, never bothering to search for the true Cause behind all effect.
087 例としてバイオリンを用いることを考えましょう。私達は皆、バイオリンの4弦は演奏家がこの楽器が創りだせる精妙なハーモニーを生み出す為には事前に細心の精度で調律されなければならないことを知っています。各々の弦の調律は他の3弦と完全に調和されていなければなりません。人間の4つの感覚はバイオリンの4弦になぞらえるでしょう。何故なら人は人生における自分の真の目的を成就する為にはこれら感覚を一体となって共に働くよう調律しなければならないからです。そして、バイオリンが低レベルな音楽に用いられることができると同様に、巨匠の手の元では人の魂を震わせる程のメロディーを作り出すように、感覚の知覚が結果から宇宙の因に転向すれば、諸感覚は自己欺まんの泥沼から自身を解放することでしょう。諸感覚はこのようにして感覚を通じて自動的に表わして来た古い想念パターンや習慣を打ち壊すことでしょう。生まれながらに怠惰である肉欲の心は、全ての結果の背後にある真の因を求めようと煩わされることなく、自分の感覚が接触したり経験したりしたことを通じて各感覚が作り上げた意見を受け入れるのです。





【解説】
演奏者の身体と一体となって演奏される四弦のバイオリンは、古くから最も人体に近い楽器とされて来ました。そのバイオリンと人体の相関性について本項は解説すると共に、これら各弦を調律すること、宇宙の因に同期することが如何に大切かを述べています。
基本的に音楽は心の中に湧き起こる想念・印象をその波動的感情を音階として表現するものと理解していますが、その奏でられる音源を生じさせるのは、各弦であり、それらは本来の波動を再現しなければ曲を再現することは出来ません。各自、自らに与えられ託された役割を果たすことが求められている訳です。
またこれら四弦で生じた音も、それだけでは小さい音量でしかありません。バイオリン本体の共鳴構造が多くの人にまで届く音量を発揮する訳で、共鳴、即ち共感することが大きな力を生み出す増幅効果を発揮しているのです。私達も自ら得た印象に共鳴、共感することで、それらの効果を広げる役割を果たすことが出来るのです。


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