ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部 3章 段落082 [2018-12-19]


082 これと同じ論争は他の2つの感覚の関係においても存在します。舌はある珍しいチーズの美味しい風味を味わうかも知れませんが、多くの場合、鼻はそれに伴う香りに憤慨し、その美味を賞味する歓びを妨げます。ですから互いの関係において四つの感覚は他に対して常に言い争い、反駁し、自律性を得ようとしていることはとても明らかなのです。
082 This same dissention exists in the relationship of the other two senses. The palate may savor the delicious flavor of certain rare cheeses; but in many cases, the nose is so outraged by the accompanying aroma that it interferes with the enjoyment of eating the delicacy. So it is very apparent that in their dealings with each other, the four senses are constantly bickering, contradicting, and trying to gain autonomy over the others.



【解説】
今、先日知人から薦められた中国古典思想の一つ「荘子」を読んでいますが、その描く世界観はアダムスキー哲学のそれと親近感があり、興味深いものとなっています。結局、真理は一つである以上、真理を感じ取った者は皆、同様な心境になるものと思われます。
しかし、ここで本講座のアダムスキー哲学が他と異なる点は、私達の心の実態を視覚から嗅覚までの四つの感覚との関係として捉えている点です。私達の素顔をこの四感覚との関連で延べている所が他と大きく異なる訳で、その極めて実際的な内容は他惑星社会から伝えられたことである筈です。
問題を抽象化して分かり難くするのではなく、身近な現象との関係で説き起こされている点において、古今東西の哲学に比較してアダムスキー哲学がより実践的なものとなっているのです。
私達は通常、四感覚に如何に拘束され、支配されているかを知り、本来の自主性を取り戻すことが必要ですし、それらの感覚とは別にフィーリングの感性を高めることが重要です。期せずして同様な状況を象徴するような絵柄として、Windows10の初期画面があります。暗い部屋に四つの窓から光が差していますが、これからの私達はこれら四つの窓からの限られた光に加えて、インスピレーションというもっと明るい光で自分の部屋を照らし、明るく生活する必要があるのです。


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