414 Next we will go to Mars, a planet I have not been on physically. Consciously I find the planet rugged, quite commercial and industrial and very similar to earth. Agriculture is in second place for water is scarce in inhabited areas and most of it is dry farming. The water that they have is channeled from the polar caps and melting ice areas. There is plenty of salt water and in recent years they have been converting it for use as we are doing in some places. There are canals of salt water that carry the ships to inland cities where the water is also converted for use. In the early days they tried mixing salt water with fresh water, about a two to one mixture of fresh and salt, but the amount of fresh water was not adequate and the mixture was not good for agriculture.
414 次に私達は火星に行きます。肉体としては行ったことのない惑星です。意識で見ると私にはそれが荒れて、まったくの商業的、工業的な場所であり、地球に大変良く似ていることが見えます。居住地域には水が少ない為、農業は二次的な地位であり、そのほとんどが乾燥農法です。彼らが用いる水は極冠や融解する結氷地域から水路を引いてもたらされます。塩水は豊富にありますし、近年には私達も幾つかの場所で行っているようにそれを変換しています(訳注:例えば逆浸透膜法等により塩水を淡水化し利用していることを指す)。内陸部の都市に船舶を運ぶ塩水の運河がありますし、そこでもその塩水が転換され利用されます。初期の時代には彼らは塩水と淡水を2対1に混合しようとしましたが、その淡水量では不適切で、その混合水は農業に向かなかったのです。
【解説】
SF作家Ray Bradbury原作の「火星年代記The Martian Chronicles」をご覧になった方も多いものと思われます。また、「スター・ウォーズ」の映画シリーズも何処か火星に似た乾燥した惑星をベースに物語が描かれています。荒涼とした自然環境の中で高度に商工業が発展した惑星、それが火星ということでしょう。
本文中にはその水不足の問題について、原因は述べられていませんが、海水の淡水化等、今日地球でも行われているように、工業力で飲料水を造水する仕組みが火星で行われているとしています。
おそらく本来は自然豊かな惑星であったにも拘わらず、惑星全体の自然環境が悪化する程、自然を浪費してしまったことに原因があるということかと思われます。そういう意味でも火星は地球の将来の姿を暗示しているのかも知れません。
私達は自然と調和する生き方、今日流に言えば、「持続可能Sustainable」な生き方をすべきことは明らかなのです。
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