ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課 段落380 [2018-04-06]


380 One must be very careful to avoid wishful thinking which the mind usually likes to promote. Or imagination which the mind likes to promote in its own favor. For the imagination does promote pictures as there are two phases of impressions. The imaginative mind likes to create freaks such as constructing a man's head with two faces. One in the back and one in the front, but nature does not construct a head like this. I mention this for the impressions and pictures that will come through consciousness will be closely related to imagination. And the mind is quite an expert at this for it has copied its action from consciousness. There must be something genuine before there can be a counterfeit and this is the case with the imagination, so one must be careful.
380 人は心がいつも促進しようとする願望的思考を避けるよう注意深くあらねばなりません。或いはまた心が自身への味方を増やそうとする空想についてもです。何故なら、空想は印象には二つの局面があるようなイメージを促進するからです。空想性を持つ心は顔が二つあるような人間の頭を作り出す等、倒錯物を造り出したがります。顔の一つが後側にもう一つが表側にあるようなものをです。しかし、自然はこのような頭を造り出しません。私はこのことを、意識から来る印象類や映像類は空想にとても近い関係にある為、述べているのです。そして、心は意識からその行動を写し取って来ている為、この点において全くの熟達者なのです。偽者が存在する以前に何か本物があるに違いありませんし、これが空想についての実状です。ですから注意深くあらねばならないのです。





【解説】
私達が意識からの印象に従おうとする一方で、それを利用して自らの支配を拡大させようとする感覚心の問題があると著者は警告しています。実に私達にとって手ごわい敵は私達自身の心である訳です。
心は本文に記されているように意識から来る印象を捻じ曲げたり、不要な要素を付け加えたりして本来の意味を自分の都合の良いように変質させるという訳です。何とも救いようのない話ですが、それでも私達は各自の感覚心を制御することによって少しずつ本来の姿に戻さなければなりません。
裁きを無くし、自身のありのままの姿を直視して、素直に意識の助言に従えるかどうかが進歩のカギという訳です。本項で何度となく「幼児のように」と説かれているのはその素直さが重要だからに他なりません。


第10課 段落379 [2018-04-05] <<  |  >> 第10課 段落381 [2018-04-09]