ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落114 [2017-02-20]


114 And remember you cannot have a manifestation or good results if you do not use both sides of the law. The objective and the subjective, or the negative and positive - male and female. You cannot use one and exclude the other and expect good results. Let us go back to electricity for an example. Electricity is one power consisting of two phases, negative and positive. One phase cannot be used in the absence of the other and give useful power. But when they are combined and balanced the manifestation is perfect.
114 ここで覚えていて欲しいのは貴方は法則の両面を用いなければ、創造の現れや良い成果は得られないということです。主観と客観、積極性と消極性、男性と女性がそれです。一方を用いて他方を排除しては良い結果は望めません。一例として電気について振り返ってみましょう。電気は2つの側面、マイナスとプラスからなる一つの力です。他方無しで片方を用い、有益な電力を得ることはできません。しかし、それらが統合されバランスがとられた時、そのもたらす創造の現れは完全になります。




【解説】
”プラスとマイナス”、”陰と陽”等、現象に潜在する2つの対極要素を私達は観て来た訳ですが、本項ではそれらの一方を良しとして他方を排除してはいけないと諭しています。とかく私達はあらゆるものを裁きがちであり、”善悪”、”良否”の区別を付けて、自らが良しとした方向のみに目が行きがちな点を戒めています。
私達はこれらの2極の要素を共に受入全体の理解の上に物事を進めて行くことの重要性を指摘しているのです。電気はその好例でしょう。プラスとマイナスの両者があってはじめて具体的な作用、働きが起こせる訳です。
古来より陰陽の2要素を自然界の働きに観た多くの先人が居た訳ですが、それら2要素の調和、融合の中に真に創造的世界が広がっているということを本項は説いているのかと思います。”生と死”、”昼と夜”、”寒と暖”もそれぞれ一方が良く、他方が悪い、更には両者が良くないとする分別ではなく、両要素があってはじめてこの世界が成立していることの意味をかみしめて、その両者を活かしながら生きて行く必要があるのです。重要なことは決してこれら2極を中和して真ん中に静止するよう著者が求めているのではないことに注意する必要があります。自身の中に、これらプラスとマイナスからなる”波動”そのものを受け入れることかと思っています。


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