ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第03課 段落100 [2017-01-31]


100 As we observe the harmonious blend in nature, we do not find the same in man. The reason for this that man has a free will and he must learn how to apply the law of the Creator. Through which he will learn the right and wrong usage of it, if he is to become an instrument of full expression. And this is the purpose of his being. He must school his ego sense mind in coordinating all of the senses, as we explained in the previous lesson. This is comparable to a musician tuning the strings of his violin that each may blend with the other, if a harmonious melody is to manifest.
100 私達が自然の中で調和した融合を見る一方で、人間にはそれと同じ(調和)を見ることはありません。この理由は人には自由意志があり、人は創造主の法則を如何にして応用するかを学ばなければならないからです。人は完璧な表現ができる一つの楽器になる為にはその過程を通じて正しいあるいは誤った応用例を学ぶことになるのです。そしてこれこそが、人の存在の理由なのです。前課で述べましたように、人は自分のエゴの感覚心を全ての感覚と調和するよう鍛練しなければなりません。これは調和あるメロディーが現出する為には、音楽家が自分のバイオリンの各弦を各々が他と融合するように調律するのと同様です。



【解説】
これまで自由意志については、人間に与えられたものと漠然と考えがちでしたが、よく考えればそれは私達各人に与えられたもので、その活用については各人の責任に委ねられているということに気付きます。
即ち、どのように日常生活を過ごし、日々の精神生活を送るのかについては全く各人に委ねられているという訳で、調和ある生活を送るか否かは実に本人次第ということになります。
しかし、当然のことながらお手本や模範は必要であり、本書をはじめとする学習書や数多くの教師が地球を訪れて来たということでしょう。それでもどのような人生を送ろうとするかは、全く本人の意志次第であり、その成果も本人に帰すべきものということになります。
自分が自身に内在する宇宙的要素を如何に発現、表現するか、その生き方を決断するのは私達自身であり、他者が指示することは出来ない訳ですが、それでも他の手本となる生活を築くことが出来れば、その者は他の者の教師となれる筈です。多くの教師が輩出することで、世の中は次第に本来の姿に戻って行くことでしょう。各人の生き方、日常の過ごし方、日頃の想念の抱き方が世の中に与える力は大変に大きいものだと考えています。内村鑑三の”後世への最大遺物”もそれを指しているものと言えます。


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