ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落086 [2017-01-10]


086 Regardless of what the expression may be, one should make the mind recognize and respect the consciousness as the life of the expression. Consciousness is not a respecter of forms or persons, it lends itself to all in all acts. For itself knows neither good nor bad, but its guidance is always for what we call the good.
086 その表現物が何であれ、人は自らの心に意識をその表現物の生命体として認識し尊敬させなければなりません。意識は形有るものや人物の尊敬者ではなく、それはありとあらゆる行動に自らを貸し与えています。何故なら、意識自身は善も悪も知ることはなく、それでいてその導きはいつも私達が善と呼ぶものに向っているのです。




【解説】
全てのものの中に"因"即ち"意識"の存在を見ることだと著者は私達に要点を説いています。またその因は物体の中にその存在を支える為に自身を貸し与えていると教えています。生きものはもちろん、あらゆる物質はこの"因"の働きによって存在しているということでしょう。
この壮大なる事実の前に、人間が下す"善悪"は意味を成しませんし、あらゆる行為はこの"因"の支持なしには成立出来ないのです。全ての行為は"因"を動員して行われるからです。
しかし人間の誤った行為に対してはどのような解釈をすれば良いでしょうか。磔(はりつけ)に処せられる際に、「父よ、彼らをおゆるしください。自分が何をしているのか知らないのです」とイエスが語ったように、私達が自らに与えられた力を無知であるが故にとんでもない方向に使っているという訳です。
まだ続く他人を殺傷する兵器の開発や領土の拡大、他人の信仰を排除する思想等々、私達の精神レベルはまだ遠くイエスの時代から何らの進歩を遂げていないように思われます。


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