ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落073 [2016-12-13]


073 You may say here, what about the people among us who are criminals and those who harm others? These actions could be considered mistakes on the part of the actor since he has been taught to guide himself by effects. And most everyone has been guided by effects, so we have all made mistakes. But if we are wise and desire understanding we shall then learn the reason for our mistakes and make the corrections. And we can be thankful for the experience that taught us a lesson. For without this we would not know the better way.
073 ここで、あなたは私達の中にあって犯罪者であったり、他人に危害を与える者についてはどうかと言うかも知れません。これらの行為は結果によってのみ自身を導くように教えられて来たその行為者の側の過ちと見なせるでしょう。そしてほとんどあらゆる人が結果によって導かれており、私達は皆、過ちを犯します。しかしもし、私達が賢明であり理解を望むなら、私達は私達の過ちの理由を学び、修正しなければなりません。そうすれば私達はレッスンを私達に教えてくれたその体験に対して感謝することにも成り得るのです。何故なら、このこと無しにはより良い方法を知ることは無かったからです。



【解説】
本項で著者は触れていませんが、実は私達自身、容易に犯罪者になり得ることに注意しなければなりません。心が思い通りに行かない現実に怒り、恨んで周囲に暴力をはたらくとか、喧嘩の相手を傷つけ殺人を犯す等の事柄は、私達の心が暴走しやすい状況を反映しています。
それ程に私達の心は不安定な状況にある訳です。このことを良く戒めているのが仏教であるように思います。自分の心を見詰めること、監視することは本講座も指摘するところです。
本項においては、それらの原因を私達の心が「結果」の世界のみに軸足を置いていることから来ると説いています。結果の世界は移ろい易く不安定です。そこに軸足を置いていては、永続する安定感は得られません。私達は自分の基盤を、因に置き、因からの印象の発現の場所として自身を活躍させることです。自らが因からの印象の発現の経路となること自体に喜びがあり、その成果については関心を持たないことです。このようなことも本項で著者が示唆する内容かと思われます。


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