ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第02課 段落049 [2016-11-07]


049 The most predominant individual is sight. The next predominant one is hearing. Then taste and smell. You may say here, what about touch? The touch could be called a nerve impulse reaction which is not a sense, but it gives a sense reaction to the mind. As each sense acts independent of the others, oftimes one will disagree with the others. i.e. The sight may perceive a beautiful flower but the aroma is very unpleasant to the sense of smell and it rejects it. So the unity of mind is already divided. The same is true with the other senses, for one may like something and another dislike it. And while this is taking place, as it has for ages, pain and an unpleasant existence is the result.
049 その内、最も支配的な者は視覚です。次ぎに支配的なのは聴覚です。次に味覚と嗅覚になります。あなたはここで、触覚についてはどうしたのかと言うかも知れません。触覚は感覚ではなく、一つの神経パルスの反応と呼ばれるようなものですが、心には感覚のような反応を起こさせるのです。各々の感覚が他と独立して行動する為に、時として一つの感覚が他と意見を相違することが起ります。即ち、視覚は美しい花を認識するでしょうが、その臭いが嗅覚にとっては大変不快であれば、嗅覚はそれを拒絶します。ですから、心の一体性は既に分断されているのです。他の感覚についても同様です。何故なら、ある感覚が何かを好ましく思っても、もう一方がそれを嫌うかも知れないからです。そしてこのことが起っている間、その結果として何世代にわたって、苦痛と不快が存在して来たのです。




【解説】
既に多くの読者がご存知の通り、アダムスキー氏は一貫して4つの感覚についての問題を説いています。視覚、聴覚、味覚、嗅覚がそれであり、触覚は感覚的な反応は示すがそれは好き嫌いの意見を持つような感覚ではないとしています。
私達は未だこの事柄の意義について十分に理解するものではありませんが、本文で言う視覚から嗅覚までの4感覚が独自に判断を行っていることは良く分かります。
最も良く分かる事例は食べ物の例でしょう。口に含んで味に違和感があるものについては味覚が警告を発し、いち早く外に出すことを求めますし、近づけた際に異様な臭気を感知したものは食べ物として拒否する等はいずれも感覚の働きです。これらは実は私達自身を守る為に各々の感覚がチェック機能を果たしているということでもあります。同様な意味で視覚は外観の状況を知らせますし、聴覚も危険を察知して私達に警告する役割を担っています。
実は本来はこのように私達自身を守る為、必要な情報を得る為の感覚であった訳ですが、長年私達自身がそれらに依存して来たこと、全ての情報はこれら感覚の判断結果のみを頼りにして来た為、4感覚は次第に増長し私達自身を支配するようになったものと思われます。
しかし、これらの感覚からの情報は所詮、表層的なものであり、また各感覚の判断もまちまちで相互で異なることも多いのです。その結果、それらに依存している私達は時に混乱することになると本項は説いています。


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