ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第01課 段落037 [2016-10-19]


037 You see we are like a diamond in the rough. When man first found the substance that turned out to be a diamond, he saw a rock through his physical sense of sight but something inside of him told him that this rock was different from others. It was his consciousness and not his mind that alerted him to the fact that if he would cut and polish it, it would be the most beautiful thing that he had ever seen. Radiating every color conceivable. But this result would require patience and a lot of hard work, even pain at times when cut by the sharp edges. Every man is a diamond in the rough and there are many rough edges that must be removed before he can see the purity of himself.
037 私達は未加工のダイヤモンドのような物です。人が後でダイヤモンドと判明する物を最初に発見した時、人は自分の肉体の視覚を通じては一つの岩を見たに過ぎないのですが、自分の内部の何かが彼にこの岩はその他とは違うと知らせたのです。彼にもしそれをカットとして磨けばありとあらゆる色彩を放ち、これまで見たことのないような最も美しいものになるという事実を警告したのは彼の意識であり、彼の心ではありません。しかし、このような結果に至るには忍耐と努力、更には鋭い刃先でカットされる時の痛みさえ必要とされることでしょう。すべての人間は未加工のダイヤモンドであり、自分自身の純粋さを見い出す為にはそれ以前に多くの粗い角を取り除かなければなりません。



【解説】
その自分を磨く過程を本項はダイヤモンドの原石に例えています。外見上は他の石と何ら変わらなくてもその石の本質は内部の意識を通じて私達は知ることが出来るとしています。いわば一人一人の才能は意識の声によって知ることが出来るという訳です。
しかし、その原石も磨く工程を経なければ輝く存在にはなれません。私達自身も自らの外側にこびりついた永年の汚れを削り取る作業が必要だということでしょう。またその過程では痛みも伴うことも多いように思われます。長年培った習慣的想念は身体各部に余分な汚れをもたらしており、それらを取り除くには忍耐が必要です。
私達が本来持っている美しさを表現する為に先ずは心の中から不要な執着を取り除くことが必要ですし、他者が輝く姿を見て、自分にもその可能性が備わっていることを知らねばなりません。生命は等しく万物に与えられており、その発揮にこそ各自の努力が為されるべきなのです。
ちなみに仏典の中には「金剛経」という名のお経があるとのことです。同じ「ダイヤモンド」(金剛石)をイメージした菩薩の修行の完成を目指して説かれたとされており、本項に通じる響きがあります。


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