ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章 段落230 [2016-08-12]


230 Appearances! what imps of deception they are!
230 外見! それらは何という騙しの小悪魔でしょう。



【解説】
自らの修行を通じて仏陀の教えを学ぼうとする者にとって、髪を落とすことは以後、外見に左右されない生活を送る一歩となる筈です。先ずは、自らを外見とは無縁の者にすることから修行が始まる訳です。
この例からも分かるように私達は日々、自分の外見に過度な関心を持って生活していますが、それは私達の自我の驕りや恐れに起因しています。私達の本体はこのような肉体ではなく、内部の精神的存在であることを忘れてはなりません。また、生命にとって重要な肉体においても、肝心な部位はこのような外見とは無縁の存在であることも重要なところです。
とかくこれら外見上の印象を多く受ける訳ですが、実際のところその良し悪しは私達の目が瞬時に相手に下した判断(裁き)に過ぎません。そこの根本を是正し、感覚の支配を取り除くことが大切です。また、自分の目が下した裁きが本当に妥当と言えるかについて、よくよく調べることも必要です。次々に来る対象に対し、勝手に良否の裁きを下しているのが現在の私達であるからです。
もちろん寺の本尊を眺める中でその仏の顔からかもし出される優しさや厳しさの表情を見る時、私達は心に響くものがありますが、それ程、視覚が重要な器官であることは分かりますし、私達は自分の感覚を訓練しながら、それらが調和した機能を果たすよう心掛けること(即ち、修行)が必要です。


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