ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第11章 段落122 [2016-02-29]


122 The second birth does not necessitate the death of any form of consciousness nor the death of the body; it necessitates only the uniting of the two phases of consciousness into the awareness of oneness. The second birth produces unlimited awareness, uniting heaven and earth. The sense consciousness and the all inclusive consciousness become equally balanced and man begins to learn about the Cosmos.
122 第二の誕生は意識の如何なる形式の死も、肉体の死も必要とするものではありません。それは唯一、意識の2つの側面を一体性の自覚の中に統合することだけを必要とします。第二の誕生は無限の気付きを作り出し、天と地とを一つに結び付けます。感覚の意識と全てを包含する意識は互いに等しくバランスし、人は宇宙を学び始めるのです。



【解説】
これまで私達の実体、即ちこの肉体を除いてもなお残る魂のような存在について、段落(026)や(027)等で説かれた”意識”であることを改めて確認しています。この第二の誕生とは自らの中の実体であるこの意識の2つの側面を融合させることだと説いているのです。
実は”誕生”と言うからには”死”が前提にあるように思われますが、本文では如何なる”死”も不要だと説いています。つまりよく”自我を捨てれば”と言われますが、その自我を殺す必要はなく、因と統合されることで、一大変化が起こるとしている訳です。
私達の肉体を操作することを主題とする自我や感覚に起因する意識の部分と、因の世界に繋がる静寂、広大な宇宙意識とを融合することを目指せと説いているのです。そうする中で私達には新しい展開が拓かれ、本来の進化の道を歩む道筋が示されることになります。映画「2001年宇宙の旅」の最後に、主人公の魂が胎児のイメージで地球に帰って来る場面がありますが、それはこの第二の誕生をイメージしているように思うのです。


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