ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第10章 段落109 [2016-02-10]


109 We know that all things in the manifested world are possessed of the positive and negative aspect. Faith is one of the positive aspects of man's character so what is the opposite of faith? Fear, of course! Therefore, to understand one we must understand the other; they are the two ends of one pole. Fear is the lower expression so let us begin with an analysis of it and work upward to faith.
109 私達は、創造されたこの世界の全ての物事は陽と陰の側面を有していることを知っています。信仰は人の性質の陽の側面の一つですが、それでは信仰の正反対は何でしょうか。もちろん、恐怖です。ですから、私達は一つを理解するには、もう一つも理解しなければなりません。それらは一本の棒の両端なのです。恐怖は低次な表現ですから、私達はその分析から始めて、信仰まで昇って行くことにしましょう。



【解説】
物事を「陰陽」として観る姿勢は、東洋的感性に似るものですが、アダムスキー哲学、更には他惑星文明においてもこれに似て現象をプラスとマイナスの性質として捉えることには注目したいところです。
この内、人間の「陽」の性質として、ここでは"faith"を取り上げ、その対極のものとして"fear"(恐怖)を挙げています。もちろんこれらの両極を善悪として裁く訳ではありませんが、”信念の度合”が両極をつなぐ軸を表現するものと言えます。
そのように考える時、私達は自分には十分な"faith"があるかを評価することも時に必要でしょう。キリスト教の歴史の中では多くの殉教者が出ましたが、信仰の故に殺される苛酷な状況の中で死をも恐れぬ心境は、本項で言う「恐れに対極する」"faith"の象徴とも言えるものです。
今日、幸いにも多くの私達は信仰の故に弾圧される世の中に生きるものではありませんが、むしろそれ故に私達にとって真の"faith"(信仰)とは何を指すのかについて、自ら明らかにする必要があるように思われます。


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