ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第05章 段落061 [2015-11-26]

5. WHAT IS CONSCIOUSNESS?
061 The term consciousness seems to be the foundation of all creation. It is not a physical thing, yet it measures all expressions of physical forms. Without it no form could be or exist for consciousness is life itself. It is the power which gathers the elements into the formed state and it is the intelligent force which causes awareness and animation within the form. Conscious awareness of the All-Inclusive consciousness is that tremendous power which is referred to in the Scriptures as the Holy Ghost. It is a dweller, as power, within that which is created, perpetuating the growth of the form by the constant action which is the law of It's being.
第5章 意識とは何か
061 意識という用語は全ての創造作用の基礎であるように思います。それは物理的なものではありませんが、物理的な形あるものの全ての表現の尺度となっています。意識なしではどんな形あるものも存在することが出来ません。意識が生命自体であるからです。それは諸元素を集めて形ある状態にさせる力であり、形あるものの中に気付きと活気をもたらす知性的な力なのです。全てを包含する意識に対する意識的な気付きは聖書の中で聖霊と称されるあのすさまじい力です。意識は創造されたものの内側にある力としての住人であり、その存在の法則でもある絶え間ない行動によってその形あるものの成長を永続させているものです。


【解説】
たまたま今読んでいる本(中村元編著:「仏教経典散策」)の中に維摩経の紹介が掲載されており、その中に次の記述があります。「文殊菩薩との会話が続くがしばらくして、維摩居士は文殊菩薩に随行した菩薩たちに声を掛け、”みんなに不二の法門(相対の差別をこえた絶対平等の境地)に入るとはどういうことか”という質問であった(中略)。32菩薩が述べ終わったあと、代表して文殊菩薩が維摩居士に”あなたのご意見を聞きたい”と尋ねた。周りの者たちはどんなことばが聞けるかと期待している。ところがどうだろう。維摩居士は瞎目し黙然として一言も発しないのである。あたりは静寂が漂っていた。と突然、文殊菩薩が”すばらしい。文字もことばもない。これが不二の法門に入ることですね”と讃嘆したのである。」
アダムスキー哲学でポイントとなる「意識」と通じるものがあるように思った次第です。
言葉や所詮私達肉体の感覚の表現であり、実際はそれらに規定されるどころか、遥かに強大なパワーを発揮している存在があり、それを著者は「意識」と表現しているのです。全ての創造物の中にはこの意識が宿っていて、日々の運動や進化を担っているという訳で、このお蔭で私達は命を繋いでいるのです。


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