ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第02章 段落016 [2015-09-17]


016 Most of the world's intolerance is due to the misconception of truth. Men fight to death for their individual concept of it when a little wisdom would show them that they are only a step apart in the same hall of learning, but due to the fact that every individual intelligence has a slightly different degree of understanding, truth to each is slightly different. Intolerance is a mark of ignorance, for a developed intelligence is able to view sequences of action that shows each separate action to be relatively true. And because all sides of a question are understood he is bound by none. This type of intelligence does not condemn those who see only one phase of the whole truth. Instead he will point out the pitfalls or limitations that follow the course of thought that the individual is indulging in.
016 世界の不寛容の大部分は真理への思い違いに起因しています。人々は自分達が同じ学びの会堂で互いに一歩だけ離れていることをわずかな智恵が示す時、自分達各自の概念の為には死に至るまで戦うのです。しかし個々人の知性は理解においてわずかずつ異なるために、各自にとって真理はわずかずつ異なります。不寛容は無知の印(しるし)です。何故なら進化した知性には個別の行為が相対的に真実であることを示す行為のつながりを観ることが出来るからです。そして一つの疑問に関する全ての側面が理解される為、その者は何ものにも囚われることがありません。この種の知性には全体の真理の内、わずか一つの側面のみを見る者を非難することはありません。代わりにその個人がふけっている思考の道程に続く落とし穴や限界を指摘することでしょう。


【解説】
本項で説かれている私達地球人の「不寛容さ」については、数多くの事例を紹介できるものと思いますが、その最たるものは、目下中東シリアから何十万もの難民がヨーロッパを目指して逃げていることにも関連しています。
誰しも好んで自ら生まれ育った故郷を捨て、或いは逃げようとする人は居ません。そこでの生活に絶望した上での行動が今回の亡命避難民なのですが、その原因の大きな部分が宗教観の違いによる過激な行動があることは皆さまご存じの通りです。
宗教というものは本来、深遠なる真理を洞察する為、先にその境地に達した教師が説いたテキストを学ぶ中で、日々精進すべきものですが、極端な信奉者は意見の異なる他の者を許さないとする「不寛容」に陥るという訳です。それも人類の今後の歴史をも揺るがしかねない大きな影響をもたらしてしまった事例となっています。


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